一つ足りない三つ巴
新章スタート!・・・・・っても時間的にはやっぱり大して進んでませんが(汗)。
まあ、とにかくお読みください。
「お、おい!?いきなり何だってんだ!?・・・・・・・・・ってわっ!!?」
ボオオオオオン!!!
「ど、どうしたんですか、女王!!・・・・むっ!!?」
バアアアァァン!!!
うわー、2人とも危ないことを・・・・・・・って和んでる場合じゃねえな。むしろ、これは俺が一番危険だな、うん。
へ?桑折がどうしてんのかって?ハッキリ言おう、予想はつく。
いいか?ESPのこういう大暴走ってのは、わりと・・・・・じゃないにせよ、よくあることだ。数秒前まで何ともなかったのに、いきなり野生の獣―――――まあ、見たことはねえけどな―――――ばりに破壊行為に精を出す。研究者(俺は大嫌いだね。人を化け物扱いして、『研究』なんぞしやがって)の間でも意見が結構分かれてて、まだ仮説しかたってない。ただ、これまでのデータによると、暴走中はESPの能力が軽く10倍になり、知能は期待するだけムダな程度にまで落ち込む。元に戻るまでの時間がだいたい3分と某変身巨大二色ヒーロー並みに短いのが唯一の救いだ。
早い話が、あの二人はいまから約三分生命の危機(リアルで撲殺)にさらされるってワケ☆
「さ、さては兄弟!!君まさか余裕ぶっこいてんなぁああ!?」
叫びながらダイヤが、結構身軽なフットワークで『腕』の一撃をよける。そのまま倒れこんだ延長線上にいるおっさんと鉢合わせし、一瞬動きが止まる。・・・・・ばかだなあ。
「って傍観者!?」
「当然だろ、阿呆!!俺はココでやり過ごす!」
おう、説明が抜けてたな。今俺は、近くのビルのてっぺんにいる。理由は、その、それが、つまりだな・・・・・
:これより回想シーン:
『あー、説明ゼリフに自己嫌悪・・・・・』
『あ、君がクローバーだね。なるほど、ダイヤの主君様そっくりだね!』
『誰だよ!?』
『うん?私は・・・・・なんと『ダイヤ』の者なのだっ!さあ、驚けっ!』
『わーすげー』
『驚いてないなっ!!?君、ちょっと失礼じゃないか!』
『急に言われてもな・・・・・ちょっとコッチ忙しーんだよ』
『おおっ!?お前、来てくれたのか!?』あ、これは俺じゃないよ。似てる奴のセリフ。
『はい!主君様のピンチとあらばいつだってっ!』
『ちょうどいい!あそこの女が暴走を始めてて、
『大丈夫です、主君様!わかってます!』
・・・・・・そ、そうか!』
『クローバーの王、確かに捕獲しましたっ!これより逃がさないよう私は急いで帰還しますっ!!』
『『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?』』
『では、失礼しますっ!主君様、頑張って下さいっ!!』
『俺はここに置いてくのかよ!?』『俺は連れてかれるの!?』・・・・ここはハモッたんだよな。内容は真逆だけど。
『では、クローバーの!飛びますから、逃げないどいて下さい!』
『へ?と、飛ぶって一体・・・・』
『行きます!!』
『うおおおおお!?』
:回想シーン終了:
んで、今俺の前にいるのが・・・・・・
「あうう、すいませんでした~・・・・・・まさか王がそこまで酔いやすいタイプだったとは~・・・・」
「ぐう・・・・無理に大声出したせいで余計に気分が・・・・・・うぅっ・・・」
・・・・・・・・・なあ、絶対人には言うなよ?薄々感づいてるだろうからバラしちまうが、俺はジェットコースターに乗るだけでマジで胃の中身がリバースする(コホン。失礼したな。これでも気はつかってるつもりだぜ?)タイプの超がつく乗り物ダメ人間なんだよ!