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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
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1:四方山話の滑り出し

はい、ついに本文がはじまりました。ちょっと感無量(早ぇよ)。

流し読みはやめていただくと、嬉しいです。ボタンの押し違いで3回も同じ文(全文)を書きなおしたことが、完全にムダになるのはイヤなので・・・・。

あ、そういえば、主人公の清明君の名前についてですが、某陰陽師の字は『晴明』でした。別にハナシには影響ありませんが、この場で訂正させてもらいます。

こんなテキトーな作者の作る話ですが皆さん、どうぞよろしく。

 その少年・・・・難波清明(なんばあきら)は、もう夜も10時になったというのに、ひたすらにひたむき(人の迷惑考えず)に、そして必死に、全力で走っていた。その一生懸命な姿は、ある種の職人的な気品すら漂っているようにも見える。


「いいかげんに止まれぇぇぇっっ!コンのガキがぁぁっ!!」

「もう謝ったぐらいで済むと思うなよ、この野郎ッ!!」


 ・・・・・・・・・・・・・・まあ、後ろからB級映画に出るゾンビの群れのように迫りくる目つきの悪い・・・・・できることなら関わりあいになりたくないようなおにーさん達とその脅し文句を無視したら、の話なのだが。

 とにかく、清明は逃げ続ける。その表情もこころなしか『必死』というより『ヤケクソ』になってきていたが、だれもそれには気づいていなかった。


 そして、15分後。

 彼は、それまでの隠れ場所からのそのそと這い出してきて、感心とあきれが半分ずつ混じった口ぶりで思わずといったふうに、

 

「ったく・・・・よーやく逃げ切れたかな?ふう・・・・・しっかしまあ、よくこんなマンガみたいなことが成功したもんだねぇ・・・・・人生って、ほんっとに何が起こるかわかんねーもんなんだなぁ・・・」

 

 などと独白し、本人談『マンガみたいな隠れ場所』・・・・すなわちフタつき強化プラスチック製ごみ箱のことを、しみじみと見る。まあ、ごみ箱は当然ながら返事をせず、街灯の明かりにこの手のゴミ箱のお約束である青色ボディを光らせているだけだったのだが。

 しばらくの間はなんとなくゴミ箱をそうやって見ていたのだが、すぐに


――――あまりゴミ箱をじ~~っと見ていてもしょうがねえよなぁ、やっぱし。よし、とりあえずはここから脱出すっか!


という(非常に分かりやすい)思考回路が働き、まずは路地のはしっこから首だけだしてきょろきょろと(自分の)安全を確認し、とりあえず人はいない、と判断する。そこで、

 

「よし、帰ろ」

 

 そう言い放ち、いざ一歩を踏み出

・・・・・・・・・・・・・・・・そうとする直前、視界の端になにかが見えた。

 

――――ん?んん?あの・・・ごみ袋の寄せ集めにも見えるあれ・・・・は・・・・もしかして、まさか・・・・・


 彼の予想は当たっていた。そこにいたのは、ちょっと距離があるうえにやたらと照明が薄暗いのでこれまで気がつかず(それでも相当間の抜けた話だが)、今も顔どころか男女の区別さえつかないのだが、


 そこに(倒れて)いたのは、間違いなく、人間だった。


――――おいおい、これって、まーた厄介事?勘弁してくれよぉぉ(泣)。 

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