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科学な都市の四方山話  作者: 久本誠一
シャッフル開始
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行動開始!・・・・・②追跡partⅠ

行動開始!も、はや2章目(?)です。今度は、フラリと出て行った彼女をあの2人が追いかける形となります。桑折さんの能力も公開しますよ~。

・・・・・・で、あの地獄のよーな馬鹿騒ぎがやっと収まった時には、なぜかなぜか三十分ほどの時間がたっていたわけで。・・・・なぜだろーねー桑折サン?


「こ、この時間だとさすがに、外・・・歩いてる人はいないわねー・・・・アハハハハ」

「・・・・・・・・・・」

「ほ、ほら、だから、お、遅く出て正解・・・・・じゃ・・・ない・・・かしら?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「え・・・えっと・・・その・・・あの・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・ってふざけんなぁ!!こんな時間に歩きまわるはめになったのだって、もとはと言えば間違いなくお前のせいじゃねーか!ていうかこれはナニ?これはなんかの拷問(ごーもん)のひとつかぁ?そうなのか、そうなんだな?でなきゃなーんーでーお前に! 服を! 雑巾にされた! この俺が! こんなカッコして歩いてなきゃいけねーんだよ!・・・・・・ハア、ハア・・・・それに大体な、なんで」


 そこまでいった時点で、さすがに言い返された。・・・・・っておい!まだ俺が喋ってんだろーが!だいたい、あそこまで人様をぶっ飛ばしといて、なんでこんなに『はんせー』ってもんがねぇんだよぉ・・・・・トホホ・・・。


「いい加減にしなさいよっ!!!アンタがあんな不思議系女の子拾ってくるから悪いんでしょうがっ!多少はこっちも悪いと思って手伝ってやってんのに、たまぁ―――――――――――――――――っに黙って大人しくしてやれば、何でそんなに調子に乗ってんのこのナルシっ!!」


 おおおっ!?す、すんげえ突っ込みどころだらけだな!百歩譲って『不思議系』ぐらいしか当たりがねえ!

 『多少(・・)はこっちも悪い』?9割方お前のせいじゃねえか!

 『たま(・・)―――――――――――――――っに大人しく(・・・・)』?いつンなことがあったよ!?

 それから、俺の服については結局一言もなし?ボコボコに殴られた俺の傷(打撲傷)もノーコメント?

 それに、最後のセリフもだよ!お、俺が?俺がナルシスト?しかもちょーしに乗った?嘘八百ぶっこいてんじゃねえ!――――――――――でも、んなこと言ったら街中でもボコスコにのされちまいそうだしなぁぁ・・・・ここは自主規制かけとくか・・・・。

 

「大体アンタは、今日に限らず毎回毎回・・・・・」

「何ぃ!!?まだ続けんのか?お前は俺のお袋かよ!?」


・・・・・あー、ダメだこりゃ。今ので力尽きたし、第一馬鹿らしくてやってられねー・・・・何かもー、コイツのことはどーだっていいや・・・・・


「聞いてんの?」


 いきなり、脳天に拳が振り下ろされる感じの痛み。あぐぅっっ!


「こ、これ以上怪我人ぶん殴ってなんか楽しいのかよ?やっぱサディ・・・」


 ぐわあっっっ!!う、うう・・・さっきのより痛いぞ・・・うう・・・何でこいつはあーゆー便利な『手』を人ぶん殴ることに使うかねえ・・・・え?『手』ってなんだって?ったく、面倒くさいけど解説してやるよ。耳の穴かっぽじってよーく聞いてろよ?


 天下谷桑折・・・・こいつの能力は、能力名(コードネーム)で『創造手(マジックハンド)』・・・・創造()ってトコ、くだんねーよな・・・・俺はその名付け親のセンス、嫌いじゃあないけどな。

 んで、能力の内容は、一言にすると『三本目の手』ってとこ。もうちょい詳しく説明すっと、空気やらなんやらを集めて固めて、見えない『手』を作って元から3本あるかのように自由に使えますよ、とただそれだけの能力。大きさはまあ、普通の手と同じってトコ?ただ力は結構強くて、人が一人乗っかったソファぐらいなら軽々と持ち上げる。・・・・・え?ああそうだよ!さっきソファごと持ち上げられて、そのまま壁に叩きつけられたアホウはこの俺、難波清明だよ!ったく、わかりきったことなんだから、いちいち聞かないでくれ。・・・・・・・ハ、ハナシ戻すぞ?

 だから、その、よーするにだな、そんなに力の強い『手』も、棚から薬瓶取ったり、電気を付けたり切ったりするのに使ってちゃあ、浮かばれないと俺は思うぞ、うん。ま、人のことは言えんがね。

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