いざ銀行に行ったものの迷子になる私
「此処が裏の金融機関か・・・なんか写真で見たよりも高級そうな建物で・・・三音さん、私浮いてないですか?」
「何を言っている、お前が浮いたら俺も浮くだろ・・・だから大丈夫だ自信持て」
じとーと見つめれば確かに、同じ裏犯罪特殊課のスーツだ。
「下らない事言ってないで、行くぞ」
「あっ!はい!」
彼の後をついていく、中は中性ヨーロッパ風な感じでとてもわくわくする。
「さて」
「ちょっと待って!私お手洗いに行きたいです!」
「はあ・・・あそこの角を曲がった所にあった筈だ。・・・・先に掃除しておくからな」
「はいすみません!」
謝ってトイレのある場所へと走る、
「裏犯罪特殊課、真最 三音、お前らの罪を掃除しに来た男だ」
この施設にいる人は皆、恐れを抱いた声が響いている。
まるで強盗しにきたみたいな気分だな・・・・。
タッタッタ
すぐにお手洗いを見つけ駆け込む
しばらくして出てくると、私はこの時何を考えていたのか。
ぼーと考え事をしながら、来た道とは、真逆の道へと進んで行く。
私の意識が現実に戻ったときには、すでに知らない場所でした。
「ちょっと待って、此処何処?近かった筈だよね!?入り口とトイレの距離。それなのに迷ったの?私」
キョロキョロと見渡す限り、この場所の関係者が立ち入る場所だ。
立ち去ろうにも此処が入り組んでて戻れない。
つまり簡単な話、迷子である。
「困ったな・・・」
とりあえず歩みを進める、裏の裏ということで
所々の部屋も確認していく、正義側の人間としてやらないといけないからね。
(何かあれば、即写真だ)
――――――――
「なんだろうこの扉・・・下の隙間から風が来てる」
頑丈な扉に暗証番号があるが・・・・
がチャッ
ギィーと押しただけで開く扉を前に、ゴクリと唾を飲む。
三角の物体にキスをし、蛇を宿した一本の大剣に変化させ、地下に降りていく。
コツン、最後の段を降りれば、ゴウンゴウンと何かの機械が稼働している音が聞こえる。
壁に張り付きながら、警戒を怠らずに歩を進んでいった先に待っていたのは
「何だこれ!凄い!金の山だ!!・・・じゃない!。精密すぎてパッと見じゃあ分からないけど、コレ全部偽札だ。製造してるんだー・・・もうこの範囲まで来てると。なるほどね」
パシャパシャッとカメラで周りを撮りながら探索を開始する。
「これは・・・張り紙だ。なになに、"この作られた金は社員の給料とする。本物は裏の本部だけに捧げる"と誓うか・・・・悪い趣味しているね。裏の人・・・いや裏の幹部かっ!!!!」
背後に二つの銃口を向ける男に問いかけながら、勢いよく後ろを振り向き
大剣を横に振るう!
間一髪避けた男は、笑い、鞄に入った5冊の本を私の足下にばらまいた。
「知ってしまった愚か者に、目撃の代償を見せてやろう」
ポンッと出てきた、王みたいな支配感漂う本に、筆を動かし現実に存在しない鳥らしき絵を
描いたと思ったら、散らばめれた本からその絵がバサッバサッと群れが本と本を行き来する。
「何コレ!?ちょっ邪魔だって」
相手の姿を遮るような量でも、進まなきゃ!
ズバッと斬り捨て、何匹かを地に落としたが・・・
「?手応えが無いな・・・まるで私だけの攻撃だけが通る様な感じで・・・つまり斬っても斬っても減る気配が無い!!」
本から離れ、別の場所から回り込む
(範囲に入った!いけるか!?)
「ふっ来たか」
「誰がだよ。本は近くにないから無駄だけど」
今度は禍々しい矢を描いた。
刃が首に触れようとしたとき、来るはずも無い矢が私の右足に突き刺さる。
「いっタ!?なんで!?」
刺さった矢はしばらくして消えたが、私の足から出た血は消えない。
「お姉さん此処は、立ち入り禁止だよ・・・しかも一番立ち入ったらダメな所に来てさ・・・
本当にごめんねお姉さん。生きては帰せないや。何が目的なの?裏犯罪特殊課」
「あーそう、私の所属場所知ってるんだー。当たり前かー・・・スーツだもんな」
お互い戦闘モードして戦闘の合図だ。
「今から裏への復讐の第一歩を果たす!」
「行くぞ雷殺俺たちの力を見せつけ、最後はモデルにして、華を添えてやろう」/「OK、しのせ、安心して僕に背中を任せてよ♪お姉さんの目に見せてやる!今のこの状況がお前にとってどれだけ不利か!」