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裏と表の大戦争  作者: 倉庫番の中村さん
始まりそして改める
1/6

最初の覚悟

裏犯罪特殊(うらはんざいとくしゅ)課という部署が出来た。

話によるとパトロール専門の部署らしいが、正直そうは思えない。

モブからしたら戦と終が突然消えた代わりに

さっそうと現われた部署で、奴らの質は見て分かる程かなり良い、つまり戦闘面での超エリートだって皆が噂をしていた頃


―裏犯罪特殊課の部室―

この厳しめの空気の中で、一人の男が真面目な表情で言った。

「今日から俺がこの裏犯罪特殊課室の責任者(指揮官)に任命された、真最しんさい 三音みおとだ。よろしく頼む」

それぞれの態度で皆が返答する。

「早速だがチーム分けを行おう。48人を4人で1チームにする。その方が連携を取りやすいだろう」

「なるほどね、裏と殺り合うならそうじゃあないと♪」

「ああ、メンバーはこっちで決めてある。今から言うから集まって確認してくれ。まずは・・・・」


しばらくして12チームが出来上がる、事前に能力を確認して、相性が良い奴らを組ませた。

要するに計算済み。


「アンタは一人で良いのか?」

「ああ、俺はあくまで指揮官だ。それに心配しなくても俺は強い」

「さっすが期待の新星とも言われる男だな。頼もしい」

ふっと鼻で裏犯罪特殊課のメンバーの一人が笑った。



その後、皆はそれぞれ、裏の世界へと向かった。

暴力、金、支配、などが渦巻く。危険な世界(裏の世界)、強さがステータスとも言える世界と我々はぶつかるんだ。犠牲者も出るだろうな。ああ憎き憎き裏の大黒柱

「裏の5柱」

なんて憎しみを込めた言葉を呟いて、

報告書の上でペンを走らせる。


もう少しで完成しそうな時に、恐る恐るドアが開く

「あの・・・・・もう終わってる?」


「はいもう。てかどちらさまですか?」


「あっ・・・今日裏犯罪特殊課に配属された。ライ・フィーリンスという者なんですけど・・・・遅刻してすみません!」

資料を漁るが何処にも彼女の書類は無い。


疑いの視線を向ける。しばらくして・・・・あっと思い出したかの様に、別の机にあるフォルダーの山に駆け寄り、次々と開けて確認していく。

「あった」

彼女の写真・名前などが書いてある紙が止めてある。


何故昔のフォルダーの中にあるのか?

不思議である。 (おそらくミスだろう)

ああ、なるほど、訂正しようメンバーは48人ではなく、正式には49人だったと。


「はぁ・・・・・・キリの悪い」

「え、なんかすみません」


チームは多すぎてもアレだし、少なすぎてもアレ。


彼女を何処かのチームに入れたとしても・・・・。奇数だと色々めんどくさいと

長年の勘が言ってる

「な」

ジロリ

「ひぃぃ!」

(反応がいちいち大げさな女)

さてどうしたらいいのか?

ずーんと頭を悩ませる。


「じゃあ・・・私と貴方で組みましょうよ!そっちの方が良き!ビジネスパートナー的にさ?」

「・・・・・・・・」

「めっちゃ嫌な顔しますやん!待って下さい私にはそうですよね!まずは自己紹介から」


「良いよ。それで。チームのバランスを保つために必要であるならば仕方が無い」


「イエェイ!お近づきの印に、私の最高な嘘が溢れる小説(図書)をサラシあげましょう!。ついでに能力もご覧下さい!きっとそれは貴方の役に」

「はあ?」

その一言がこの場の空気を一瞬で凍りつかせ、私のテンションを徐々に冷やす。

「どういうことだ?能力?お前は裏特有の個性を持っているのか?」

「。ワタシハチャントオモテ()シュッシン。裏社会の連中しか受けられない能力手術を受けた経緯はですね・・・・」

一呼吸を置いて、無理矢理笑顔を作って話し始める。

「一度攫われたんです。裏世界の連中に・・・・」

彼の表情は硬い、それでも続ける。

「私には双子の姉がいました。いつも優しくて妹思いの姉。

攫われたと気づいた時には、値札が私には与えられ、姉には手術を与えられました。嫌な気配を感じたのか姉は、何も言わずに、姿の交換を強制しました。そして私は手術を受け生き延び、この場から逃亡、

姉は私の運命を辿りました。行き先は分からないですが、でも分かる!

辛い事だって!!

私はこんな事する裏が憎いです!この憎しみを誰にも味わって欲しくない!!だからこの場所に来たんだ!!」




無言の男に対して、唾を飲み緊張する女。

「能力は?」

「・・・・・相手の心に響いた嘘を本当にする力です」

「なるほどな、普通に弱そうだ。」

グサッ!

心に言葉の矢が突き刺さる。

でも

と彼は付け加える。

「俺はお前の覚悟を気に入った。俺の名前は真最 三音(しんさい みおと)。非能力者だ。覚えとけ。・・・なんてな、よろしく。ライ・フィーリンス」


「・・・・はい!宜しくお願いします!!三音さん!」





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