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女子高生は大統領 〜家康が女学園の女子高生に転生した〜  作者: 三日月未来(みかづきみらい)
前編
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【八十七】レベルアップでかるた会がチート級に!

 神聖女学園かるた会代表の安甲晴美(あきのはるみ)が、珍しく宿泊施設での夕食会を提案した。

B級五名、A級二名に満足しているようだ。


「じゃあ、みんな、このあと、宿泊施設の食堂に行くわよ。いいわね」


『先生、あそこ、予約が必要じゃありませんか?』


「忘れてたわね。じゃあ徳田さんは何処がいい?」


『白色の棟なら、茶色の棟にも近いわ』


「そうね、それがベストな選択ね。

ーー そう言う訳で白色の棟に行きましょう」




 水平移動エレベーターは、校舎地下玄関と茶色の棟の間だけだったので、動く歩道を利用しての移動になった。


『朝川さん、今日で旧体育館のメンテナンスが終えていますね』


「お稽古のスケジュールを調整して、使わせていただきますね。

ーー 夜神さんは、どう思いますか?」

朝川が夜神に尋ねた。


「スタッフと打ち合わせしないと、

ーー 生徒たちのレッスンもあるので・・・・・・」

夜神が躊躇う。


「そうね夜神さん、

ーー 今はバタバタしているから、しばらくの間の時間ロスは許容範囲ね。

ーー それに夏休み中に生徒たちが移動出来たのがラッキーよ」

朝川が言った。


「朝川さん、明日の午前中にスケジュール会議をしましょう。

ーー 豊下さんや明里さんにも参加してもらいましょう。

ーー 徳田さん、いいかしら」

夜神は朝川に提案しながら徳田を見て言った。


『旧体育館以外は、明里が管理しているから調整が必要です。

ーー 明里に伝えておきますね。場所は、何処かしら』


「十六階ラウンジの会議室でいいと思います。

ーー 全員参加する訳じゃないので」

夜神だった。



 白色の学園寮に到着して神聖女学園かるた会の食事会が行われた。


『今、皇国では、【アニメ千早無双(ちはやむそう)】以来の第二次かるたブームが始まっています。

ーー みなさんのご活躍で沢山の方に喜びと感動が伝わるといいですわね』


「徳田さんの言う通り、かるた会も大所帯になって来た。

ーー 唐木田さん、かるた会は何名になりましたか?」

安甲が唐木田に確認した。


「ええ、かるた部五名に新人八名、演劇部から二名、

ーー 宝田劇団から五名で二十名に加えて、ええ・・・・・・。

ーー 徳田さんと安甲(あきの)先生で二十二名になりました」


「本選は、予選大会の十六名と白波女子十名に有馬女学園十名の三十六名に、

ーー その二十二名を加え五十八名になりますが

ーー 私は、代表だから、校内大会は出ませんよ!」

安甲が笑いながら答えた。




『じゃあ、安甲先生を除いて五十七名ね』


「そうなると不戦勝は七名になる計算ね。

ーー 唐木田さん、かるた会の有段者リスト分かりますか」


「じゃあ先生、敬称を省略してゆっくりと読み上げますね・・・・・・。

ーー A級は、徳田康代(とくだやすよ)、安甲晴美の二名。

ーー 無段は、赤城麗華(あかぎれいか)大河原百合(おおがわらゆり)の二名ですが実力はD級です」


唐木田は安甲を見ながらリストを読み上げる。

「B級は、朝霧雫(あさぎりしずく)姫乃水景(ひめのみかげ)和泉姫呼(いずみひめこ)森川楓(もりかわかえで)と私、唐木田葵(からきだあおい)で五名になります。

ーー C級は、夏生瑤子(なつきようこ)春日遙(かすがはるか)三笠住江(みかさすみえ)の三名。

ーー D級は、朝川夏夜(あさかわかよ)夜神紫依(やがみしより)の二名に、神聖女学園かるた部新人の八名、

ーー 難波雫(なにはしずく)葦田都(あしだみやこ)小倉紅葉(おぐらもみじ)峰美由紀(みねみゆき)白菊心(しらぎくこころ)山川風見(やまかわかざみ)松友美(まつともみ)篠原朝霧(しのはらあさぎ)で以上です」


「B級五名とC級三名は、戦力として、チートスキルに匹敵するわね。

ーー 徳田さんと私で十名になるわ。

ーー 迷うけど、徳田さんと白波女子の逢坂(おうさか)めぐみさんは、A級なので、シード選手ね。

ーー あと、B級五名で七名になるからB級の人もシード決定ね」


『先生、かるた会だけでも、団体戦ができるレベルですが・・・・・・』


「それは、次の課題にしましょう。

ーー 私は、それ以外に、無段とD級の十二名のレベルを考えているのよ」


『じゃあ、本選までに、団体戦の模擬戦をしましょう』


「団体戦は今回ないけど・・・・・・。

ーー きっと、いい練習になるわね」

安甲は徳田を見て微笑んだ。


『善は急げですね、先生』


「じゃあ、明日十九日の午後にしませんか」


 安甲が言うと朝川と夜神が手を上げた。

午前中の会議次第で遅れる可能性があると言う。


「朝川さん、夜神さん、待ちますから大丈夫よ」


「安甲代表にそう言って頂けると助かりますわ・・・・・・」




 八月十九日午前、茶色の棟十六階ラウンジにある会議室では、朝川のスタッフ数名と夜神に、明里と豊下が会議テーブルを囲み、スケジュール表を共有していた。


「神聖女学園は、夏休み中に多目的ルーム使用の予定はありません」


「大講堂と体育館は、どうなるのかしら」

明里は、同席している生徒会役員の門田菫恋に尋ねた。


「明里さん、八月中は、問題ありませんが、九月になならないと分かりませんわ」


「門田さん、いつごろになるとハッキリしますか?」


「うん、多分、九月上旬に申請があると思います。

ーー そういう訳で、旧体育館以外の使用は、九月上旬まで保留ですが」


「時間帯は、どうなっていますか?」


「生徒の授業や部活が殆どなので、まだなんとも・・・・・・。

ーー ただぁ、多目的ルームも数カ所あるし、

ーー 大講堂も大ホール、中ホール、小ホールに分かれているから、

ーー 全部が埋まることはないと思いますが、体育祭や文化祭は例外になります」


「旧体育館は、宝田劇団が使用できる訳だから問題ありませんわ」

夜神だった。


「そうね、お稽古するだけなら十分な広さね」


 スタッフは、ホログラムノートに会議内容を記録している。


「じゃあ、次の会議は、九月上旬と言うことでよろしいかしら」

朝川が言った。


「豊下が朝川さんに連絡しますね」


「私も、明里さんに連絡します」


 明里の隣で門田菫恋(かどたすみれ)が微笑んでいた。




 朝川と夜神は、席を立つと明里たちに挨拶して、かるた会へ急いだ。


「夜神さん、間に合ったわね」


「いつも通りよ」




 徳田康代に、西和の異変は届いていない。


「康代殿、セリエさま、最近忙しいでござるか?」


『静女・・・・・・』

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