ドワーフ マリー
ダンジョン11階層。
さらに難易度が上がった。
10階層はワニだったが、11階層はビックトードというでかいカエルだった。
しかも迷宮ではなく、フィールドは見渡す限り広い湿地帯だ。
足場は泥濘、足を取られる。
素早く動き回ることが出来ず、不利になるため距離をとって魔法で攻めることにした。
幸いなことに全員攻撃魔法が使える。
ヌメヌメしたカエルの表皮には火魔法は効きにくかった。
雷と氷が弱点のようだ。
残念ながら美咲は弱点魔法を覚えていなかった。
光魔法も効くのだが効果が薄い。
俺とメアリーで攻撃し、美咲はフォローにまわってもらう。
自動収納をONにする。
「マジックブースト!」 >美咲
「行きますわ、ブリザード!」 >メアリー
周囲に吹雪が起こり、カエルたちが凍り付いた。
「サンダーストーム!」 >俺
無数の雷が周囲に降り注ぎ、カエルたちは消し飛んだ。
残されたのはカエルの足とカエルの皮。
自動収納がONなのですぐにインベントリに収納されていく。
拾い集める必要が無いので楽だ。
「カエルの肉は鶏肉に似ておいしいですよ。皮は防水性に優れているので雨具やテントの材料に使われます。」 >メアリー
「前世でもウシガエルを食べれるって聞いたことがあるし、楽しみだね。美咲、唐揚げでよろしく。」 >俺
「了解です。」 >美咲
その後、どんどん狩り進める。
すると湿地帯のど真ん中に大きな木が生えていた。
木の周りだけは湿地ではなく、花畑になっていた。
「あそこの木の下で一旦休憩しよう。」
木の下でお茶をしていると突然上の方から声がした。
「あのぉ、すいません。もし、宜しければ私を地上まで連れて行ってもらえませんか?」
木の上に少女が居た。
「なぜ、そんなところに?」
「パーティメンバーが全てカエルのお腹の中に。私は必死に逃げて木の上に隠れていました。3日ほど誰か来るのを待っていました。私はポーターをしていましたがこの金槌で戦うこともできます。何でもしますのでお願いします、助けてください。」
10歳ぐらいの少女がなぜこんなところに?と思ったが、合法ロリだった。
*ステータス
名前: マリー
称号: C級冒険者、ポーター、ドワーフ
職業: 鍛冶師、アイテム作製師、(パラディン)
性別: 女
年齢: 20歳
レベル: 30
状態: 疲労困憊
HP: 300
MP: 200
STR: 500
INT: 150
DEF: 800
AGI: 100
DEX: 800
Luck: 100
スキル
鑑定、アイテムボックス、錬金術、鍛冶、気配探知、解体、採取、採掘、裁縫
戦闘スキル
斧術、打撃術、盾術、剛腕、強打、身体強化
魔法スキル
生活魔法:クリーン、ウォーター、ドライ、ライト
火魔法:加熱、溶解、焼成
水魔法:水冷、洗浄、急冷
風魔法:風冷、急速乾燥
土魔法:研磨、陶芸
ユニークスキル
鍛冶の才、品質向上
とにかく器用だ。
しかも鍛冶の天才でもある。
なぜポーターをしていたのかが謎だが。
打撃系なのでこのフィールドを一人で渡るのは厳しいだろう。
職業パラディンがグレーアウトしているは何かが足りなく発現されていないのだろう。
幸いポーターをしていたので食糧もたくさん持っていた。
1週間はこの木の上で人を待つつもりだったそうだ。
「俺としては助けてあげたいのだが、メンバーの意見も聞いてみないと。集合! パーティ会議をします。」
「私は構いませんが、Roomの存在をどうしますか? 私たちと行動をともにするということはRoomに入室することになりますよね?」 >メアリー
「確かにそうだね。彼女のために外で寝るという選択はしたくないね。」 >俺
「私は助けてあげたいです。一人で地上を目指すのは無理です。見殺しにはできません。」 >美咲
「マリーさん。俺たちには秘密がある。秘密を守れるというなら同行を許します。」 >俺
「もちろん、何でも約束は守ります。絶対にしゃべったりしません。なんなら奴隷契約をしても構いません。同行させてください。」 >マリー
『ティア、どう思う?』
『鍛冶とアイテム作製の能力は魅力的ですね。それに防御力と器用さがズバ抜けてます。盾役にはピッタリではないですか?』
「そこまで言うのであれば同行を許します。奴隷にはしませんが、私たちとパーティを組みませんか? あなたのスキルは魅力的です。盾役になっていただけませんか?」 >俺
「え? 仲間に入れて頂けるのですか? ソロになってしまったばかりで地上に戻れても今後どうしようかと思っていました。ぜひ、よろしくお願いします。」 >マリー
ドワーフのマリーが仲間に加わった。
これでRoomの問題も解決だ。
早速、マリーの部屋も作り、Roomへ招待した。
「これが俺たちパーティの秘密です。俺はこの部屋を召喚することができるのです。安全かつ快適な休憩、睡眠が取れます。メアリー、部屋の案内をお願いね。お風呂とトイレの使い方も教えてあげて。美咲はご飯をお願いね。」
なんか見た目が幼いマリーは、お姉ちゃんのメアリーの後をちょこちょこついて歩いてとても可愛らしい。
「凄すぎます。アオイさん、ここはアーティファクトの巣窟ですか? 見たことも無いものばかりです。職人としては興奮が止まりません。仲間にしてくれて本当にありがとうございます。皆さんに出会えて私は幸運でした。」
「フフフ。このあと、美咲の料理を食べたらもっと驚くと思うよ。」
干し肉などの保存食ばかり食べていたマリーは温かい美咲の料理に感動した。
おししいを連発し、泣きながら食べていた。
「俺たちはこの後、最下層を目指す。地上に戻るのはもうちょっと先になるのだが良いかな? どうしても一度帰りたいなら10層に戻るけど?」
「いや、戻らなくて大丈夫です。こんな快適な部屋があるなら地上に戻る必要はないです。できれば私の仕事部屋を頂ければお役に立てると思うのですが。」
「わかった。じゃあ、工房を作るね。」
『ティア、防音、耐熱をMaxにした工房を作ってあげて。』
鍛冶やアイテム作製、裁縫もできるマリーの仕事部屋が完成した。
早速、マリーは工房へ篭って何かを作り始めた。
何時間経っても出てこない。
あれ? 引きこもった?




