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Cランク昇格

翌朝、美咲が朝飯を作ってくれているようだ。

メアリーとおしゃべりしている声が聞こえてきた。

仲良くなってくれると良いのだが。


「私が正妻で、美咲は側室ってことでよろしいかしら?」


「構いません。よろしくお願いします。」


これは聞かなかったことにした方が良さそうだな。


「おはよう。メアリー、美咲。」


「あら、おはようございます。自分で起きるなんて珍しいですね。」


「おはようございます、アオイ様」


「昨日は遅かったので挨拶しなかったけど、美咲のことを父に紹介しようと思う。一応、ここの領主だから力になってくれると思うんだ。」


「わかりました。では、冷めないうちに朝食を食べちゃいましょう。」


「メアリーには本当のことを伝えておくよ。美咲は国王が勇者召喚で召喚した勇者パーティの一人なんだ。ダンジョンで他のメンバーに囮にされて見捨てられ死にかけてた。ギリギリのところで俺が助けたんだ。その勇者パーティも護衛の兵士も全滅した。だから、美咲も一緒に死んだことにして、王から逃げて自由になろうと考えているんだ。」


「なるほど、わかりました。それで猫獣人に変装していたのですね。」


「そこで相談なのだが、父さんには正直に伝えた方が良いだろうか? それとも猫獣人として紹介した方が良いだろうか?」


「忘れているようなので一応言いますが、国王はモーリス様のお兄様ですよ? 隠し事が出来るとは思えません。猫獣人の方でいきましょう。」


「美咲、そういうことでよろしく。」


「ここだけの話ですが、脳筋バカ兄弟のことですから勇者が他国に対して牽制になると考えていたんだと思います。それにおそらく、碌に修行もさせずにダンジョンへ放り込んだのでしょうね。」


美咲が頷いている。

王様に対して脳筋バカは言い過ぎでは?

それに父さんは雇い主ですよ?

確かに目先のことしか考えてないっぽいが。


ところで、国王は俺の伯父に当たるんだった。

てことは、父さんって王子だったってことだよね。

俺って結構偉い人なんじゃないか?

まあ、自由に生きると決めたのでどうでもいいや。

朝飯の片付けをしてから3人で父の書斎へ向かった。


「お父様、新しいパーティメンバーが加わったので紹介します。猫獣人の美咲です。」


「おお、初めまして。アオイの父のモーリス・ハワードです。息子をよろしく頼みます。」


「初めまして。こちらこそ、よろしくお願いします。」


「アオイ、勇者パーティがダンジョンで全滅したそうだ。お前も気を付けるんだぞ。」


「了解しました。ところで勇者がいるということは魔王が復活したのですか?」


「いや、魔王は復活していない。他国への抑止だ。でも、死んでしまっては元も子もないがな。異世界の若者にはかわいそうなことをしたな。」


メアリーの予想が的中した。


「それではまた冒険に行ってきます。」


「気を付けて行ってこい。今度戻った時は稽古をつけてやるぞ。」


おそらく、もう父よりも強くなっているだろう。

でも、俺には戦闘経験が父より不足している。

いい勝負になるかもしれない。楽しみだ。


「とりあえず、ギルドに行って美咲の登録と良い依頼がないか確認してこよう。無かったときはダンジョンの続きということでいいかな?」>俺


「いいんじゃないですか? 私がいればAランクまで受けることができますよ。」>メアリー


「登録するときは名前を変えた方が良いでしょうか?」>美咲


「もう死んだことになっているから大丈夫じゃないかな? 意外と勇者以外の名前は覚えられていない可能性が高いと思うよ。しかも、最近召喚されたばかりで活躍すらしていないしね。」>俺


「召喚されて3日目にはダンジョンに向けて旅立ちました。」>美咲


「それじゃ、顔すら覚えていないんじゃない? 変装すらしなくてもいいかもしれないよ。」>俺


「バレたら面倒なので変装はしておきましょう。かわいいですよ。」>メアリー


「ありがとう。じゃあ、猫ちゃんのままでいますね。」>美咲


ギルドの受付にはやはりイザベラさんがいた。


「こんにちは、イザベラさん。」


「おかえりなさい、アオイ様。ダンジョンはいかがでしたか?」


「ソロで10階層まで制覇しました。」


「え? ソロでですか? 10階層のボスは結構強いはずなのですが。クロコキングですよね?」


「はい、そうでしたね。武装した2足歩行のワニでしたよ。」


「ソロで倒したのですか? ギルドカードの提出お願いします。」


素直にカードを提出した。

機械に通し、データを読み込みイザベラさんが唖然とした。


「確かに倒していますね。それ以前になんでこんな数を倒しているのですか。フロア内全ての魔物を倒していませんか? それに聞いたことのないクロコダインという魔物がいますね。これは何ですか?」


「それはレア種のようですよ。ボスより強かったと思います。」


「え? いままでレア種の存在は確認されていません。ギルマスへ報告してきますので待っていてもらえますか?」


イザベラさんが奥に走っていった。

戻ってくるとギルマスが直接話を聞きたいということで連れていかれた。


「おう、すまないな。俺がここのギルドマスターをしているドジャースだ。座ってくれ。イザベラ、お茶を頼む。」


なかなか座り心地の良いソファーだった。


「それでレア種の件だが、どんな奴だった?」


「クロコダイルより一回り大きく、黒っぽい4足歩行のワニでした。通常のクロコダイルより明らかに攻撃力が高く、素早かったです。もしかすると、ボスより厄介な相手かもしれないです。」


「貴重な情報をありがとう。お礼と言ってはなんだが、ランクを上げてやろう。これだけ強いのであればCランクに上げても良いだろう。普通、クロコキングはDランク冒険者が4人以上のパーティで挑むものだぞ。」


ということで、Cランク冒険者となりました。

それとモンスターランクはパーティ討伐が基準となっていたこともわかった。


「アオイ様、新しいカードです。Cランク昇格おめでとうございます。それと美咲様、こちらが美咲様のカードとなります。Fランクからのスタートとなりますが、昇格目指して頑張って下さい。それとオーク村の討伐依頼があるのですが、いかがでしょうか? 報酬は壊滅で50金貨です。肉や革も売れるオークですので良い稼ぎになると思います。」


「受けますので処理してください。」>メアリー


俺よりも早く返事してるし。

美咲の冒険者登録とパーティ登録、それとオーク村討伐依頼受けたので早速討伐に向かうことにした。

美咲がメークインに乗るか、メルルに乗るかで揉めたが、最終的にメークインにメアリーと美咲で乗るということで落ち着いた。

場所は、魔の森のゴブリン村よりちょっと奥の方にあるそうだ。




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