ギルドへ報告
なんとか暗くなる前に街に辿り着いた。
ギルドへの報告は明日にすることにし、自宅に向かった。
「只今戻りました、お父様。」
「無事帰ってこれたようだな。ケガは無いか?」
「はい。疲れておりますが問題無いです。」
「そうか、では風呂に入り、着替えてくると良い。ゴブリンと戦ったようだな。それから晩飯にしよう。」
気付いていなかったが、俺は相当臭いらしい。
家に入る前にクリーンを掛けるべきだった。
言わないけど、メアリーも臭いね。
自室に戻り、Roomを起動した。
風呂に向かうと風呂がグレードアップするらしい。
扉に岩風呂or檜風呂という選択肢が表示されていた。
迷ったが檜を選択した。
扉を開けると檜の良い匂いがした。
しかも3倍くらい大きくなっていて、硫黄の香もする。
温泉かけ流しの檜風呂に進化していた。
喜びのあまり飛び込んでしまった。
冷たい視線を感じ振り向くとメアリーが居た。
「ゴブリン臭いのですから身体を洗ってから浸かってくださいよ。」
ごめんなさい。その通りですね。
そっと風呂から上がり、お湯に浄化とクリーンを掛けた。
それからメアリーに捕まり、無理やり全身を洗われてしまった。
その後、2人で広い湯舟に浸かって温泉を堪能した。
「さらに素晴らしい風呂に進化しましたね。もう、ここ以外の風呂には入れないですよ。同僚に自慢したい気持ちが抑えられるか心配です。」
もちろん、Roomの存在はまだ2人だけの秘密だ。
晩御飯を家族と済ませ、今日は早く寝ることにした。
次の日、ギルドへクエスト完了を報告をするために向かった。
今日も受付にはイザベラさんがいた。
遭遇率が高い。
受付嬢はイザベラさんしか居ないのではないかと思うほどだ。
「こんにちは、イザベラさん。クエストが完了したので報告に来ました。」
「早かったですね。どうでしたか?」
「ゴブリン村は100体以上の大所帯でした。メイジやナイトも居て、ボスにゴブリンキングがいました。」
「キングですか! すぐにギルマスへ報告し、討伐クエストの準備をしなくては!」
「大丈夫ですよ。壊滅しましたから。」
「え? 本当ですか?」
「はい。アオイ様がほぼ全て倒しました。キングも討伐しましたので安心してください。」
「アオイ様、討伐証明の耳と魔石を出してください。」
カウンターには出し切れないと思うので床に全部出した。
ギルド内の全員が耳の山と魔石の山を見て凍り付いた。
なんとか冷静を取り戻したイザベラさんが、
「お二人で全て討伐したのですか? 信じられませんがギルドカードを提出願います。それにアオイさんはアイテムボックス持ちだったのですね。」
2人分のギルドカードを提出した。
イザベラさんがギルドカードを機械にかざし、固まった。
「えっと、通常ゴブリンが150体、ナイトが10体、メイジが10体、それとキングで間違いございませんか?」
「数えてないのでなんとも言えないけど、それぐらいは居たと思うよ。」
「村の調査依頼と討伐依頼の報酬がこちらになります。それと通常ゴブリンは常時クエストが存在しますので30回分の報酬となります。魔石代も合わせ、おまけして50金貨でいかがですか?」
「そんなにもらって良いのですか?」
「はい、もちろんです。通常キングの討伐には何十人も集めて討伐しなければなりませんからこれぐらい当然です。それにメアリーさんはDランクにランクアップします。残念ですがアオイさんは未成年のためランクアップできません。成人したときに一気に上げますのでご了承ください。」
「メアリー経由でクエストを受けるので問題無いです。それとメアリーとのパーティ登録も処理お願いします。」
「了解しました。キングの討伐ですっかり忘れてしまっていましたが、オークとウルフのクエストも完了していますね。そちらの処理もいたしましょう。」
「そうだ。薬草も採取してきたのでこちらも良いですか?」
「わかりました。では、倉庫の方へお願いします。」
魔石とゴブリンの耳も回収し、倉庫へ向かった。
そこにはドワーフのおっちゃんが数人居た。
「おい、坊主。ここは坊主が来るようなところじゃないぞ? 迷子か?」
「いや、こっちに持ってきてくれって言われたので持ってきました。じゃあ、出しますね。」
インベントリからゴブリンの魔石と耳、薬草やオーク、ウルフを全て出した。
死体の山ができ、おっちゃんたちが固まった。
「坊主、多すぎるだろ! ちょっと時間がかかりそうだから夕方来てくれ。」
「よろしくお願いします。あと、オークの肉は一部戻してほしいのですが構いませんか?」
「問題無い。それにしてもこの薬草は状態が良いな。高額で査定しておくぜ。」
「よろしくお願いします。では、また夕方来ます。」
「メアリー、ちょっと町を案内してくれるかな。夕方まで時間をつぶそう。」
「わかりました。行きたいところはありますか?」
「そうだね、市場を見てみたいかな。」
市場へ向かった。




