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ゴブリン村襲撃

魔の森に入る手前から気配探知で周囲を警戒し、フル装備で臨戦態勢に入る。

入り口周辺であっても魔物が多数徘徊しているようだ。


『ティア、フォローよろしくね。』


『任せてください!』


魔の森に足を踏み入れた瞬間、そこに居た周囲の魔物が一斉に向かってきた。

そして、集まって群れとなった。

魔物はウルフだ。

単独ではEランクの魔物だが、群れとなればDランクになる。

連帯して襲ってくるので厄介な魔物だ。

なるべく離れているうちに倒すのが得策だろう。

しかし、森の中なので木々が邪魔で的がなかなか定まらない。

木々の間からウルフが見えた瞬間、エアショットで次々と倒していく。

間に合わず、接近された場合には瞬時に杖から剣にモードチェンジ。

防具もローブから重装にモードチェンジ。

瞬時に切り替えられるように何度も何度も部屋で練習してきた。

それにティアのアシストは適格だった。

木々を意識し、気配探知で探っていると《マップ》というスキルが得られた。

マップを取得したことでよりウルフの位置がはっきりした。

数は多かったが危なげなく全て倒すことができた。

死体をインベントリに回収していると後ろからメアリーが声をかけてきた。


「お見事です。剣もちゃんと扱えるようになってますね。」


一応、保護者のメアリーは基本的に手を出さず見守っている。

本当に危なかったときのみ助けてくれるように言ってある。

ウルフを回収しているとゆっくり近づいてくる群れがあった。

スピードからしてウルフではなさそうだ。


「オークが来ます。今のアオイ様の力では斬れないと思いますので近づかれないように魔法で倒してください。ちなみにお肉がおいしいのであまり痛めつけないでくださいね。」


初めてオークを狩る。

前世で読んだラノベ通りで肉がうまいのか。

とても楽しみだ。

そんなことを考えているとオークが現れた。

予想通りの顔が豚で身体はメタボなおっさんのようだった。

2mほどあるだろうか、2足歩行をし、斧を構えているやつもいる。

首を狙ってエアカッターを放つ。

首が短いので狙いづらい。

それに首が太いので一発では切り落とせなかった。

数発叩き込み、なんとか倒すことができた。

倒しながら森を進むと、今度はゴブリンが現れだした。

ゴブリンぐらいは雑魚に感じるくらい強くなれていた。

徐々に遭遇数が増えている。

ゴブリン村が近づいてきたようだ。

そして、俺の気配探知の範囲にゴブリン村が入った。

ざっと100は越えていそうだ。

予想以上に大きな集落のようだ。


「おそらくボスのいる村ですね。しかも、厄介なボスが居そうですよ。」


「変なフラグを立てないでくれる?」


「フラグとはなんですか?」


「なんでもないよ!」


目視で確認できるほど村に近づいた。

簡素な門らしきところでゴブリンが固まって警戒している。

なるべく近づきたくないので射程圏内に入ったところで範囲魔法を放った。


「ファイアストーム!」


ゴブリンの集団に炎の嵐が襲った。

キィーキィーと断末魔を叫びながら崩れていく。

何十頭いたかわからないが門付近に固まっていた集団は全て倒れた。

すると後方からファイアボールが飛んできた。

魔法を使えるやつがいるようだ。

さらに武装したゴブリンが駆けてきた。

鑑定するとゴブリンメイジとゴブリンナイトだった。

メイジは杖を装備している。

ナイトは短剣と盾を装備している。

不揃いであることから、盗んだものなのだろう。

その後ろに通常ゴブリンの2倍以上あるボスらしき巨体が現れた。

ボロボロの大剣を振りまわしている。


「あれはゴブリンキングですね。アオイ様にはまだ荷が重すぎますね。キングは私が相手をしますのでナイトとメイジをお願いします。」


「わかった。じゃあ、よろしくね。でも、トドメは俺にやらせてもらえると有難いのだが。」


「わかりました。なるべく致命傷を避けて弱らせておきます。」


何十頭、何百頭かわからないほどゴブリンを狩ったおかげで自分も武器もレベルアップしていた。

おかげで魔法も剣も破壊力を増した。

ナイトもメイジも切り刻み、全て狩りつくした。

残りはキングのみ。

振り向くとメアリーに手足を斬られ、身動きが取れなくなったキングが転がっていた。

メアリーは、ぐったりしたキングの塊を蹴り上げこちらに転がしてきた。

酷い。敵だが同情してしまう。

一思いに喉元に剣を突き刺し、命を奪った。


*鑑定

 神剣(鉄) : 短剣モード

 レベル: 10

 STR: +100

 INT: +100

 AGI: +100

 スキル(3): 修復*、カウンター攻撃*、HP/MPドレイン*

 ユニークスキル: モード切替、強奪、スキル譲渡


*鑑定

 神鎧(鉄、革、布) : 重装モード

 レベル: 10

 HP: +100

 MP: +100

 DEF: +100

 DEX: +100

 スキル(3): 修復*、カウンターシールド*、HP/MP自動回復*

 ユニークスキル: モード切替、スキル吸収、スキル対抗、スキル譲渡


武器も防具もレベルアップしていた。

それからメイジやナイト、キングの装備を吸収させると進化が発生した。

死体から魔石を摘出し、討伐証明の耳を回収した。

魔石はギルドで換金する予定だ。

ゴブリンの肉は食えないので集めて村ごと燃やした。


*鑑定

 神剣(鋼) : 短剣モード

 レベル: 10

 STR: +200

 INT: +200

 AGI: +200

 スキル(4): 修復*、カウンター攻撃*、HP/MPドレイン*

 ユニークスキル: モード切替、強奪、スキル譲渡、追加攻撃


*鑑定

 神鎧(鋼、革、布) : 重装モード

 レベル: 10

 HP: +200

 MP: +200

 DEF: +200

 DEX: +200

 スキル(4): 修復*、カウンターシールド*、HP/MP自動回復*

 ユニークスキル: モード切替、スキル吸収、スキル対抗、スキル譲渡、

     状態異常攻撃無効


進化し、鉄から鋼となった。

それにスキル枠が一つ増え、ユニークスキルを獲得した。

追加攻撃は、麻痺などの状態異常の追加効果が発動する。




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