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最初のクエスト

家に到着し、そのままRoomへGo!

Roomの風呂がさらに立派に広くなったのでこっちの風呂を使うようになった。

俺が今日の疲れを癒そうと風呂に浸かっているのに、当然のようにメアリーが入ってくる。

嫌ではないのだが、目のやり場に困るのである。

そして、もちろん揶揄われる。

いじられる前に話を逸らす。


「メアリー、明日からなんだけど。クエスト受けるの付き合ってくれないかな?」


「もちろん、そのつもりですが。ですから再登録したのですよ? 私はあなたの専属メイドなのですから置いて行かれると仕事がなくなるのです。」


「ありがとう。よろしくね。」


風呂上がりにアイスクリームを差し出しご機嫌を取る。

そして布団に潜り込むと当然のようにメアリーもくる。

俺の布団は、こっちの世界の布団とは比べ物にならないくらい寝心地が良いので仕方ないか。

もう4年も一緒に寝ているので興奮して寝れないなんてことはない。

ただ、メアリーのステータスを覗くと状態が常に欲求不満になっているのが怖い。


翌朝、起きるといつものようにメアリーが朝食を作ってくれていた。

もう日本のキッチンや調味料、食材にも慣れ、普通に料理を作れるようになっている。

なんか新婚さんのようだ。

このまま俺の嫁はメアリーでいいかなと最近思うようになってきた。


「朝ご飯を食べたら早速ギルドに行こう。」


「了解しました。クエスト内容によっては数日かかる場合もありますのでメイド長に今後のことを報告しておきます。ちょっとだけ待っていてください。」


「わかった。俺は父さんと母さんに報告しておくよ。」


リビングに居る父さんに会いに行った。


「父さん、今日から僕は冒険者デビューです。数日家を空けることもあるかと思います。メアリーもついてきてくれるそうなので安心してください。」


「そうか。気を付けて行ってきなさい。ちなみに私はAランクまで行ったぞ。お前もAを目指して頑張るんだぞ。」


「了解しました。では、行ってきます。」


剣豪と言われていた父は、まさかの元ASランク冒険者だった。

丁度メアリーも戻ってきたので2人でそのまま家を出た。

ギルドに着くと朝だからか非常に混んでいた。

クエストが貼り出されている掲示板に向かう。

Fランクのクエストは薬草採取や町内のお手伝いがほとんどだった。

クエストは1ランク上のEまでは受けることができる。

Eランクでやっと魔物討伐クエストがあった。

その中でも一番報酬の高いクエストはゴブリン村の調査だった。

あくまでもEランクのクエストなので調査であって討伐ではない。

これにすることにした。

内容はゴブリンの頭数と種類の調査だ。


「メアリー、これどうかな?」


「いいんじゃないですか? では処理をしてきますね。」


ちょうど受付は昨日登録手続きをしてくれたイザベラさんだった。


「このクエストを受けたいのだが、これは倒せそうだったら壊滅させてもいいのかしら?」


「おはようございます、メアリーさん。メアリーさんは確か元Bランクでしたね。討伐可能でしたら討伐して頂いて問題ありません。調査が終了次第、討伐依頼を発行する予定ですので。討伐した際にはちゃんと報酬を別に払いますよ。おそらく村の周囲にはウルフやオークもいると思いますのでこちらのクエストも一緒に処理しておきますね。」


処理が完了したので、現地に向かうことにした。

場所は魔の森の浅い場所らしい。

と言っても、それなりに距離はある。

徒歩で行くにはきつそうだな。

ギルドカードを見せ、門の外に出るとメアリーがポケットから笛を出した。


「これは召喚の笛と言います。笛の中には召喚獣が封印されていて、笛をふくことで召喚することができます。ちなみに私の召喚獣はバトルホースという馬の魔獣です。」


メアリーが笛を吹くと馬車を引いている普通の馬より1.2倍くらい大きい黒い馬が現れた。

バトルホースは馬型の魔獣だ。

テイムしていなければ人を襲ってくる魔獣だ。

力も強く、体力もあるので普通の馬より使い勝手が良い。

バトルホースはメアリーに絶対服従だった。

その子の名前はメークイン。女の子だそうだ。

ジャガイモ?と思うのは日本から来た俺だけだろう。

メークインに2人で跨り、ゴブリン村を目指した。

メークインは馬車の数倍のスピードで駆け抜けた。

あっという間にというほどではないが、数時間で魔の森の入り口に辿り着いた。

召喚獣はほんと便利だ。

俺がテイムするなら空も飛べるグリフォンがいいな。

グリフォンは翼と上半身が鷹で下半身がライオンの魔獣だ。

乗れるし、空も飛べるし、それに見た目もかっこいい。


話しを戻すが、ここは母さんが若いころにひどい目にあった魔の森だ。

気を引き締めて進もう。


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