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第三十二話 大丈夫なの?それ

レビューが超嬉しかったので超久しぶりの更新。

まだ見てくれている人がいるかはわからないけど…あと二、三章、あと20話もすれば完結するお話なので、終わった頃に暇があればぜひ読んでいってください。

「3回戦で早々当たるとはな!」


「まさかあなたが出場しているとは思いませんでしたよ。というかたったあれだけの会話で本当に女装に目覚めるっておかしくないですか?」


 ミザールが3回戦目の相手だったようだ。

 キザに前髪をファサっとしている。

 が、女装しているので女性的な仕草にしか見えない。


「というかその声どうやってるんです?」


 彼(?)の声は完全に女性のそれだ。

 この短期間で女声マスターとかおかしくない?

 いや実際どれくらいかかるもんだか知らないけど。


「死ぬ気で特訓したからな!ハハハハハ!!!もう以前の声の出し方を忘れてしまったぞ!」


 豪快に笑っているがそれ大丈夫なんだろうか。

 というかここって一応公的な場だよね?そんなところで第一王子が女装なんてしていいの?おかしいでしょ!


「これまで散々功績を上げてきたからな、これくらいは許される。究極(アルティメット)美少女(ビーナス)ミザール様の誕生ぞ!」


「なんで心を読まれたのかはわからないですけど……。あー、はい、そうでございますか」


 なんかこのテンションに付き合うの疲れてきた。

 前にあったときはもう少し落ち着いてたんだけどな。


『実にふざけています、ミザール王子!しかし、忘れてはならないのは彼は知略にも長けていること!これも盤外戦術なのかぁっ!?』


 あ、うんそれはないと思う。


「準備はよろしいか?」


 審判の問いに二人ともが頷き返す。


「運の申し子、ミザール・イザルモ、出るっっ!!」


「深刀流・師範、リル・ミルフィル、いざ参る!時代遅れのミザール様は地獄で判官にでも挑んでおるが良いわ!」


「……始めっ!」


 さて、ミザールの戦闘能力だが原作では相当高い。

 スキル補正はないが435あった。

 容姿が680くらいで他の全能力が435。

 流石は万能の天才で運の申し子を自称するだけはある。

 おまけにインフレしたこの世界で言えば武力は600くらいはあるだろう。


 うん、強すぎるほどに強いな。


 でも、メイスと初めて戦ったときの私でもほんの少しは競るだろうが余裕で勝てるレベルだ。


 …と、思っていた時期が私にもありました。


「くく、いくぞ!秘剣・滅龍発破!!」


「っ!?」


 まずは様子見と、容易に踏み込めない態勢に入ろうとした。

 しかし、そんなのお構いなしに龍の形をしたオーラが剣を包み、私に対して振り下ろされた。

 それと同時に大規模な衝撃インパクトが巻き起こる。


「は!?」


 あ゛ー痛い…。


「ふふふ、この格好に慣れるごとに力が湧いてくる。それが今の俺の底力よ!」


「…流石にその理屈はふざけすぎてませんか?」


 なんなんだこいつ、としか思えない。


「ふん、大真面目に(うつ)けてこその俺よ。それなしの俺など俺ではないわ」


 ゲーム時代からこういう突拍子のないことをする馬鹿ということは知っていた。

 そういう姿が魅力的なキャラだとも思う。

 でも実際に関わると凄く疲れるというかなんというか…。


 …アホ臭い。


 いや、貶してるわけではないよ?だけどなんというか……。うん、そう。


「馬鹿つける薬はないと言いますが…頭をぶん殴ったら治るかな?」


 まあ、想像以上に強いと言ってもメイスと初めて邂逅した頃の私でも十分に勝てるであろう程度の実力なんだよね。

 あの頃のメイスの6分の1程度の膂力もない代わりに達人程度の武芸を収めている感じ。

 いや、比較対象が規格外なだけって面はあるけど。


 ということは今の私なら……。

 うん、やっぱり問題ないな。


 とりあえずの小手調べ兼意識そらしとしてフェイントとなる奥義を発動する。


抜討ぬきうちの太刀!」


「甘い甘い!この程度で俺は倒せんぞ!」


 ……そして技の発動を直前でキャンセルして、その直後に真の奥義の完全発動のための動作に入る。


「くっ!?不味い、無旋捌き!」


 ミザールが受け流しの態勢に入る。


「遅いわ。深刀流究極奥義・(いち)の太刀ッッ!!!」


 しかし、それから一瞬遅れて私の剣に叩き伏せられた。

 

 受け流しなど意味がない、あらゆる流派の中でも、究極に近い剣を防ぐ手立てはミザールは持っていなかった。


「勝負あり!勝者、リル師範!」


『なんと、大会初参戦で2回戦を勝ち上がったァ!今大会の台風の目と呼んで良いでしょう!これは波乱の予感!それにしても今のは伝説の秘剣、一の太刀でしょうか!?流石は伝説でございます!一撃で切り伏せました!』


 審判のコールと実況の言葉が反響し、わああと歓声が巻き起こった。


 さて、今日はあと三試合だったかな?


 ちらりと身内の席を見遣ったが、暗殺者に関しては大丈夫だったようだ。

 …仏捨刀が秘密裏になんとかしてくれたのかもしれないな。


 彼らは諜報能力や流言のための能力はものすごく優れているとは言い難いけど、武力、護衛としては凄まじいものがあるからなぁ。

 いると便利だ。


 たっぷり禄を弾んでやらないと。


「はははははは!!!やはり一朝一夕では追い越せんな!」


「いや、こんな短期間でここまで強くなるなんて思ってもいませんでしたよ」


 これはお世辞ではない。本当のことだ。

 この成長速度は本当に尋常じゃない。

 おそらく初対面のときはゲーム中のミザールとさほど変わらなかっただろう。

 それがメイスと初めてあったときの私と多少は戦えるくらいには強くなってるんだから驚きですな。

 弟子にしたいなぁ。弟子にしちゃう?


 ……いや、恋人に気のある異性を近くにおいとくのは普通に考えて嫌だよな。

 私も嫌だ。

 もうミザールに私への恋愛感情はないと思うけど、二人もエピソード自体は知っているから嫌がるだろう。


 うん、やめよう。

ミザールがいきなり強くなりすぎと思うかもしれませんが、これ以降の強化は緩やかですのでご安心を。

それにしても読み返すたびに矛盾が出てくるわ出てくるわ…。

自分に記憶力がなさすぎて嫌になります。

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