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《ルール》  作者: 才石
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答え合わせ

おまちかねかな

 さて、今まで長い時間、こんな茶番に付き合ってくれて、すまなかったね。

 いよいよ、答え合わせの時間だ。しかし、こんな答えだなんてと、怒らないでほしい。だって、最初から意地悪と言っているし、もとより意味なんてあってないようなものだったからね。


 では、まず初めになぜ、少女が死んだのか・・・・・・、


 『君のせい』


 では、なぜ、閉じられた空間に少女はいたのか・・・・・・、


 『君のせい』


 では、出ることも入ることも出来ない部屋にいた矛盾とは・・・・・・、


 『君のせい』


 では、少女の死の原因とは・・・・・・、


 『君のせい』


 では、そこにいたのは・・・・・・、


 『君のせい』


 そして、犯人は・・・・・・、


 『君』


 では、詳しく解説してあげよう。


 少女は、初めから実際には存在などしていない。それは承知のことだと思う。

 そういわば、君のために造られた悲しき少女が、この話には出来てている。

 そう、ただ出てくるだけでは話は進まない。そこで死んでもらうことにした。


 君のせいでね。


 そう、君のために死ぬことになった悲しき少女は、君が来たからこそ、閉じられた空間に生み出されてしまった。


 君のせいでね。


 そして、君のために悲しき少女は、閉じられた空間に生み出され、矛盾が証したんだ。


 君のせいでね。


 原因もなにも、君さえ来なければ、悲しき少女も、死ぬことはなかった。いや、生み出されることすらなかった。君が来たからこそ、少女は死ぬことになった。


 君のせいでね。


 それに少女の存在理由なんてものは、死ぬためしかありえない。無理に上げるとすれば、君がいたから。


 君のせいでね。


 そう、何もかも全て、少女の死は、まったく余すところなく、君の責任だね。

 そう犯人は、君でしかありえない。


 悲しき少女は、死んでしまった。


 君のせいでね。


 だから、言ったじゃないか。怒らないでと。


 まあ、仕方ない。こんな理不尽なオチのないオチなんだからね。


 ただ一つ、実は残された謎はあるんだ。


 それは私の胸のうちに、ひそかにしまっておくよ。決して暴こうとはしないように


 ただ、君が更なる罪悪感に苛まれることになるだけだからね


 では、またいつか会うことがあれば、よろしく。

こんなオチでごめんなさい

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