愛!それは二人
こんばんは。今回で終わりです。今までありがとうございました。本当に、私を支えて下さりありがとう。
空へ消えていく天女をポカーンと見る男と、それはそれは絶対に当たる宝くじをだふ屋から買い見事ハズレた様な男がいた。
ただ二人のうち一人は、完全に見えなくなるとアル一人の女性の笑顔を見て、テンションが高ぶると宝くじをハズレた男に
「見たか!これが愛の力!主人公の力だぁ」
(はん!うちの嫁なめたらイカンぜよ!?)
「主人公は違うと思うんだけどなぁ……」
(それを言ったら、私が主人公になるけど……分かって言ってるのかな貞ちゃんは?)
「さあ!今こそ、愛の力で勤をコテンパンにしちゃいましょう!」
貞夫はそう言うと側にいたマリリンを抱き上げた時『調子に乗らないで』と聞こえた瞬間『ハイ……すいませんでした』と抱き上げるどころか、そっと手を離して彼女に背を向けるのだ。
(……もう!分かりやす過ぎてタメ息が出るわぁ。まぁ、こういうスネた貞夫を見るの結構好きなところが私にはアルのよねぇ。)
しゃがみ込んでいる貞夫に近付き、耳元でアドバイスを聞いた貞夫は再び愛に燃え上がるのだった。
「愛故に!人は何かを達成させるのだ。愛故に!マリリンちゃんの要望を!ドレインしながらのSEXを達成できるのだ。愛故に!!……食らえラブ・イズ・マリリン!」
ラブ・イズ・マリリンという魔法は、イメージとして過去の産物に炎の汚いオヤジ巨人が出てきたのを覚えているだろうか?今回は、汚いオヤジでは無く綺麗なマリリンちゃんが出て来るのだ!そして、
「ソイ!ソイ!ソイ!ソイ!ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!……」
と炎の巨人マリリンちゃんが、リズムかるに裏拳を駆使してパンチングしていく。
決して間違えてはイケナイ!ハンバーグで使うパンチング出はない!リアルパンチングである。
「ぐう!なんていう衝撃……火の力でなんだぁ」
「ふん!貞夫君は、火の属性が五個もあるのよ!当然だわ。」
(あとで、私の胸の形を良く見せておこう。いつも上から乗るから、下から上への目線の貞夫君では、乳が少し垂れて見えるのね?……修正しとこう!)
「これで終わりだぁ!俺とマリリンの合体魔法!を食らえ!」
火のマリリンの隣に火の貞夫……少し背が伸びて顔がキリッと修正している奴。それは、貞夫!登場シーンでババーンと出た時に隣に出てきたんだ。まるで、これは貞夫なんだよ?という……誰が見ても分かる様に。
火の貞夫と火のマリリンは、手をカップル握りをすると片方の手もカップル握りをしようとするのだが、片方の手はその間に勤をサンドしてのた!
勤をサンドした時は『俺らの愛には逃げられない!』と言いノリノリである。
そもそも、この合体魔法はマリリンと共演している訳でなく単に貞夫がイメージとして、初夜から火の属性を貰ったから『俺の力の一部はマリリンちゃんの力が入っている!』と思って出来た魔法である。
この魔法、ぶっちゃけ本当に合体魔法なのだ。目の前には、二人の炎の男女が絡みあっていたかと思ったら突如『ゴアッ!』と天にも上る火柱が!……まるで、二人して昇天し果てたかのような。
かくしてこの世は、平和になった。
「ちょっと!このお肉スッゴい美味しいじゃないの!なんなのよ……やればできるじゃない!」
「これは貞夫の命令により作りさせて頂きました。リント様だけの……スペシャルメニューとなっています。」
「この薄いお肉……何なのアリギダ!?」
「……後悔しませんか?」
「は?」
「ま、貞夫様の命令とリントへの伝言を聞いています。」
「お前!いつまで火の神殿に残ってんだ!?ノームルさんは帰ったぞ。……そうだ、お前には地獄へ落とすという事を忘れていたよ。」
「伝言です。」
「この薄肉料理は、アナタが昼まで寝ていたのを私が寝込みを襲って、削ぎ落とした物……料理名は『活!処女膜薄切れスープ季節の野菜を添えて』となっています。」
「えっ!?」
(朝から少しジンジンするのはもしかして……)
「因みに私の包丁さばきで痛く無いように接種しましたので。あまり痛くないでしょう?」
「私も少し味見しました。料理とは常に、料理人が先に食べる物なので……ネェ?フフフ。」
「ぎゃーーー!」
……
とある場所で
「貞夫!ちょっと来て」
「ん?……なーにぃ。……」
「この人魚なんなの!?」
「これは水の将アクアンだよ……下半身ジュゴンの。殺すの可哀想だったから家でコッソリ飼ってるの。」
(エッチな事してないんだ。)
マリリンの様子を見て何が言いたいか分かったので
「もちろん性的な事はしてない!アイツ、下半身ジュゴンと思ってたら顔もジュゴン似なんだよ。なんか可哀想になって来てな。」
「だから!もっとデッカイ水槽買って、大々的に神殿にドカッって置こうよ。」
「んー。世話は……」
「俺がする!」
「コイツ、そんなに食べなくても生きて行けるし!ジュゴンだから、草しか食べないし。」
「ちょ!ちょっと!私の意見は??」
「魚に意見はありません!……ただでさえ、コロちゃんやポチちゃんがいるの!自分の身は自分で守ってね。」
暫くして
「ジュン!ここに食べ物の新鮮な水草置いとくからなっ!」
「ありがとうございますぅ。」
「それで……マスターに頼みがありまして」
「なんだい?」
「コロ様やポチ様は、きさくに挨拶をして頂いて嬉しいのですが、アリギダ様が毎日包丁を取り出して私を斬る格好をするんですよ。」
「最近では『雄を連れて来ますから卵を正味させろよ……なぁ?』と言って恐ろしいのですぅ。」
「アイツ言ってたけど、適度のストレスを与える事で生き物は体調を管理するらしいから……アイツなりの優しさなんだよ。我慢してくれ。」
「この前だって、水槽綺麗にして貰ったくせに」
(そうだけど、私が浸かっていた水を鍋に入れているのは……果たして普通に喜んでいいものだろうか?)
「それに!私、自由に外を歩けてるのです!だから!……」
「そうだったな。とりあえず、マリリンに聞いて来るから!」
暫くして
「やあ。聞いていたよ。……残念だ」
「もう、君のスープが飲め無いなんて……これからはアナタの肌のケアに力を入れる事にするよ」
「おっと!私としたことが!手をもう少し冷たくしないと火傷してしまうね。手を冷たく冷凍してからジュンの体を触るとするよ。フフフ」
(ここここ怖いよぉ。簡単に逃げられないよぉ)
……
「ところでブラッシェは闇の神殿に戻らなくて良いのか?」
「ええ。私、メイドにはまってしまったのです。」
(もうすぐで、聖女の集会があるのよ!それは聖女のみで旅をしないといけないルールがあるの!……だからこの間に、無垢で従順な貞夫を手込めにする!してやるぜぇ!へへへへ)
「ねぇ?何してるの?」
「ん?ああ。ブラッシェは神殿に、聖女に成らないのかなって聞いていたんだ。」
「……あ!そうだった。ジュンが呼んでいたわよ『アリギダさんが付いて来る!』って。別に守ってくれているから良いと思うんだけど。」
「ん……行ってくる。」
貞夫がこの場から居なくなるのを目で追って
「ねえ!知ってると思うけど!私裏の職は天女なの。それでね、スキルで相手の考えが分かってしまうの……だから、アナタがやろうとしている事は全部分かっているの。」
「……」
「だから、おとなしくメイドしとけや!」
「……はい。御主人様」
誰かのタメに。誰かのタメにブックマークの付け方を学ばないと!と。ありがとうございました。本当に