ポンポンとポワワァァン
こんばんは。
「あんた達!なにしてんのよ。外はモンスターでいっぱいよ!?」
ほんと何だよ!お前、俺んちに住んでいるのに抵抗すらしないのか!って感じだよ。
「分かってるよ。ってか、見えてるし」
『大丈夫!』と言っている貞夫なのだが、モンスターは勢いが止まらず向かって来た。そして、瞬時に消えた。
一度進んだ軍団は止まる事は出来ない。更に最前列の状況が分からないので、ドンドンと進み消えて行った。
「どうだ!?すごいだろ?アレはな、白の火魔法を展開しているんだ。」
どんな代物かと言えば、あるパチン○の沼演出で当たりに入ろうとする銀の玉が風で押し戻されるのだ。
貞夫の場合は、風では無く見えない程の激熱の火である。
「なななな!あんた何者よぉ?」
「俺は狼虎を作ったんだぜ。俺は寝るのが一番好きなんだ。今では、マリリンちゃんと一緒に過ごして一緒に寝るのが好きで好きでたまらない!」
「それ、全然自慢話じゃ無いよね。」
『分かった』と言い出し、小さい身体をヒョイと持ち上げ窓からリント投げた。すると、何かの水魔法を繰り出し戻って来た。
『ただいま戻りました』と戻って来たのだが、水魔法のお陰で神殿の周りに出ていた激熱の火が弱まってしまい少数のモンスターが!
「あー……」
「モンスターめ!なかなかやるじゃない。」
「ねえ?貞夫君。このロリの処女、とりあえず膜を破りましょう。破りかたは、ポチちゃんで良いよね。」
「マリリンちゃん?ちょっと怖いなぁ。落ち着きましょう……ネ?ネ?!」
マリリンちゃん。なんか下ネタ系がなんか濃い感じがする。二人裸エッチの時もそうだけど、なんかマニアックでいろんな体位を俺に教えてくれるのだ。
超最近だったら、なんて言えば良いのか?形と雰囲気で伝えると、腕立てしているマリリンが壁に手を付いて、俺が腰から下を持ち上げてヤッている。
マリリンちゃんの身体は宙に浮いている感じで、マリリンちゃんの腕の力が弱まると壁に顔を押し付けて良い声を出している。そんな、夜だった。
俺が魔王で[力]があるから『出来るでしょ!?』って目を輝かせて言うんだもん……まあ、リスキーでなんかテンションが高くなってしまったのも事実だ。
「ポチお前は汚れちゃあいけない。」
「命令だ!俺んちに入ったモンスターをヤッてこい!」
「ハッ!」
ポチは風の様に消え去った。
なごり惜しそうに、エアポチを抱いている。なのでコロを呼び出して、エアになっている空間にスポッと入れて機嫌をなだめるのが夫の役目!
で
数多くのモンスターは、全て消滅した。目の前にいるのは、勇者トムと少し変わったモンスターが三体いるのが見えた。
対する俺達は、俺とポチとマリリンに抱かれたコロである。他は、神殿の中に避難している。
「久し振りだな!?」
勇者トムが俺に言うのだ。だから言ってやったよ
「お前なんか知らねぇよ。」
「つれないねぇ……俺の名前は青柳勤だよ。お前の悪友であり上司だよ。」
「おや?嫌な顔をするのかい雪奈。」
貞夫は嫌で苦手な人物に会ってしまいオドオドしていたのだが『雪奈』の言葉で全てが繋がってしまう。
悪友の妻となった雪奈は、自分にとって幼馴染みの片想いだったと思っていたけど、本当は雪奈さんも貞夫の事が好きで今に至るんだけど……そう様々な想いでマリリンを見ると
(な!?元旦那の見る目が!)
もう、ごっちゃになってきそうなので雪奈はやめてマリリンと統一する。
マリリンさんは嫌な奴に会ってしまったという感じで嫌そうだったのだが次第に嫌な顔から怒りの顔になって行った。そして
イキナリのマリリンからの攻撃!
「おお!……メテオファイヤーボールか?」
「だが!今の俺には効かないなあ……。」
トムは『フン!』と言うと水の壁が何層も出て来たそしてトムは『なっ!?何故だぁぁ』吹っ飛ぶ!
そんな事では死なないトムは完璧だったハズ!と再度マリリンを見て分かる。
「お前かぁっ貞夫ぉぉ!」
「ヌッフフフ。俺達のラブファイヤーアタックに水ごときじゃ防げ無いぜ!」
ラブファイヤーアタックとは、気持ちが入っていて近くにマリリンがいて初めて発動出来……たぶん思うだけで発動出来る。ぶっちゃけ、ファイヤーアタックである。
突如、貞夫の攻撃を食らったトムは激震される。歯を食い縛り過ぎて歯茎から血が流れ落ち目がヤバイ。
そんなヤバイ勇者そっちのけで『サスガ我が主よ・貞ちゃん空気読むぅ』となごやかムードの貞夫チーム。
「主よ!モンスターが来ます!」
「そうか!では、助さん角さんヤッてしまいなさい!」
向かって来たのは三体はトムが説明していた。説明とは、『行け火の将黄炎・闇の将ドンダァク・光の将ライチン』と言ったことから始まっている。
更に『出たな!お前の手持ちは二体……終わりだぁ』と放ってくる。
モンスターにポチが相手するのは火の将。コロが相手するのは闇の将。そして、光の将が向かって来たが貞夫の影からアリギダが出て
……
「何故だぁ。モンスターは二体だったはず!」
「ナゼ嘘をついた!?」
モンスターは全て焼却される。トムの発言は、何の事かさっぱり分からないのだが、さっきからトムが空に向かって叫んでいる。
そして
「ハァイ!……貞夫さん雪奈さん、そして勤さんお久しぶり。」
空から天女様が下りる姿を隣の男は『おお!何度見ても綺麗だなぁ』と口走ったら『ねぇ?隣に誰がいるのか分かってる?』と怒ってらっしゃるマリリンさん。
「真打ち登場って訳ね!」
このマリリンが言う前に、天女を呼ぶトムの時間があったので暫し雑談があった。
[雑談]とは
「ねぇ。これから激務になりそうだから言っとくけど、私の裏の職は実は天女なの。」
「でも、まあ……天女なんてやりたくないし今は本当に貞君と離れたくないしね。」
「天女って!俺が転生した時にいた綺麗な人じゃんか!」
「へーー。綺麗人ねぇ、そうだったね。確かに綺麗人だったけど、あの笑顔はただの営業スマイルよ?だって、全然笑顔に出るシワ無かったし。」
「あれは、嘘つきの顔よ!」
「そう……かな?」
「あのね?ああいう営業する女子は、自分の不利益は単純に計算して淡々とこなすもの。」
「そう!勝機はソコにあるわ!」
それでも、あまり興味と信憑性が感じられない貞夫の様子を見て、深くため息を着くマリリン。
「貞夫君って、絶対一人で女の子が経営する行っちゃあダメだからね。カモにされるだけだから」
「うん……わかった。」
『よくできました』と頭ポンポンしてくれるマリリン。
で
『真打ち登場ね!』で、今に至る。
(頭ポンポン……なんてぇなんて!良いんだ)
(頭のてっぺんに、ぬくもりを感じる。ぬくもり最高!)
最終局面だけど、貞夫の頭の中はポワワァァンとなっている。
なんか向こうで、天女とトムが言い合いになっている。そんなところへマリリンが参入する。
「天女様!ちょっといい?!」
それから、マリリンさんと天女の話がされる。マリリン曰く『私天女になるつもりありません』と言い放つと暫く考え
「そうですか。では、私は退散しますね。」
「勤さん。アナタが言っていた、再び雪奈様を殺して夢の世界へは無くなりましたね。」
天女は『では……』と言い消えて言った。
明日もよろしくです!