炎仮面!さんぅぅんじょう!
こんばんは。ありがとうございます!
アレから一緒に、闇の聖女保管庫に行ったらもう起きていた。側にはアリギダが『マスターの思惑通り、手を加えるだけで生き返りました』とペコッと御辞儀をする。
で
それから三日経過する。
「貞ちゃん行くよ。」
「マリリン様、御主人様は熟睡してます。起こしましょうか?」
「……私が起こします!」
「ねぇ?朝ですよぉ。早朝に火の神殿に行くって三日前に決めたよね?」
そう、宿の代金を浮かす為に貞夫が発案した。だけどイザ!出掛けようとしたら……というか初めての夜を向かえてらかというもの
「昨日の事から数時間しか経ってないけど、今日もしたいなぁ」
こんな感じで、裸一日突入し次の日は疲れたらから日中はゴロゴロと過ごして、夜はマリリンからのお誘いで頑張った結果爆睡。
「うん。昨日はマリリンなんか気合い入ってて、ちょっと疲れたんだよ。」
「ごめん、遅れた分はコロに乗せて貰うから。」
『えっ!?ネコちゃん出すの?』と何か嬉しそう。『ネコじゃないのに』と貞夫は思いつつ、突っ込まない!全てを許せる男はモテる。
(って、昔『イケる男の今!』って本読んどいて良かった。)
コロの背に乗り火の神殿へ向かう。乗る順番は、マリリンが先頭で貞夫が来てブラッシュである。
ブラッシュさんは、生き返った後自分に何が起き、どうやってこの世に戻って来たのかアリギダから説明を受けていた。
(今でも忘れない。あの上から下から舐め回すような見方……体目的で生き返したに違いない!)
そして、貞夫から『メイドしない?』と言われたのだが『メイドより性奴隷が良いです』と言ったとたん、貞夫はドン引きをして『なんだコイツ!?』という感じで見た。
それを、ブラッシュさんは勘違いしたんだ。
ドン引きをしていた貞夫の影から、救世主のマリリンさんが登場すると
「分かりました。では、死んでください。」
「もう一度、七ヶ所ナイフで刺しましょう。」
そう言った瞬間
「愛の無い、刺し入れはもうヤメテ!」
(うわっ!キモイ……綺麗な人なのに)
「見えてるよぉ。気持ち悪いって顔が出てるから。」
「今日からメイド……はい!首輪。」
この首輪、ワンちゃんチコちゃんみたいな皮の首輪では無い。マリリンが取り出したのは、黒のレースで女性のエロいパンツみたいな柄が入っている。
マリリンちゃん説明では、この黒のレースを首輪にシュルッって結ぶだけで、表職にメイドと出てくるらしい。
「では!メイド魔法行っきまーす。メーイクアァップ!」
貞夫の目の前で、衣装が白のエプロンに下の黒はチェック柄のなんとも可愛い姿になる。
この黒のレースは、貞夫の残りの金貨で買った物!なんでも魔法具なそうだ。
……
「ふー。コロちゃん毛並みがモフモフだぁ」
横縞の金と黒の虎柄をサワサワしていると、案の定『お褒めにあやかり光栄の極み』とムキッと筋肉が似合いそうなクールガイな声をしている。
その後『ワンコ抱きたい』との要望で、コロに乗りながらチッコイ子供ポチを抱いて火の神殿へ向かっていたのだが『ん?……なんだあれ?』で下を向くと、決戦!という感じのバトルが繰り広げられていた。
最初は『なんだアレは?』と近付いた所、なんと!あの勇者トムがモンスターを引き連れて、冒険者達と交戦中のところを見たブラッシュは
「いやん!殺されるわぁ。」
(わ!……良い匂い。)
「はいはい!勝手にウチの貞夫に抱き付かないで!それと、貞夫は嬉しそうな顔しないでネ!」
素早く引き剥がされる。
戦いは圧倒的に、冒険者が不利に見える事を皆で言い合っていたら『あら?メイちゃん彼氏出来たんだ』とブラッシュが言ったのを切っ掛けで助太刀に行くことに。
ブラッシュ曰く、生命の聖女であることが判明する。
あまり乗らない貞夫にマリリンは
「もし私の願い叶えてくれたら、私の七才の誕生日プレゼントで作った物と同じ物をあげちゃうゾ。」
(え!?なんだっけ?……全然わからん。)
(イヤ!そのモチロン覚えてるよね!?って顔しないでぇ……)
少し間を開けて『楽しみだなぁ』と聞いたマリリンは全て理解した上で笑顔で送り出した。
「あの、その笑顔で最愛の人を死地へ送り出すのですか?」
「……正直に頑張って、って応援したほうが効く時だってあるのよ。」
……
「お前は、貞夫か!?」
「私は正義の炎仮面!ファイヤー仮面だ!」
「まあいい!お前達は貞夫を殺れ!」
勇者トムが差し向けたのは四体のモンスター
「我の名前は雷の将!雷電!」
姿形は、電気鯰なのにスマートな国産ウナギにしか見えない奴が直立に立っている。プルンとツヤッツヤ!で、若そうな顔立ちをしているのにニョッと出た白い髭のがギャップがあるナウい雷の将。
「私の名前は水の将!アクアンよ。」
何時も水を纏って、水を扱う人魚てあって欲しいと願ってしまう。だけど、下半身が人魚のヒレでは無い!これは青柳勤の真面目さがこだわっている。前世で人魚と言えば……そう!ジュゴン。
そこは、上半身美女の西洋の妖怪やっとこうよ?って思うんだけど譲らないのが青柳勤なのだ。少し残念な水の将。
「俺の名前は地の将!ドン・ナベェ」
見た目、力士。上半身土鍋。以上!!
「僕の名前は風太!風の将だよ!」
子供!
「では、俺のファイヤーキックをくらえぃ!」
「プッ!アハハハ。オッチャン足上がってないよ!?」
風太は言ってはならない事を言ってしまう。熱血ファイターに、ヤジは即死!決定である。
ロケットパンチ風ファイターキックを風太に浴びせる。『僕が何したっていうだぁぁ』と言いながら消えて行った。
「さあ!次はどいつだ!?」
「次は私……」
半身ジュゴンが名乗る前に、即ドン・ナベェを破壊する。これは、ロケットパンチで叩き割る……少しもったいない感じがしたのは秘密である。
ドン・ナベェは『フグ!トゥフ!シラッ……タキ』と死んで行った。
「よう!ウナギ。お前で最後だなぁ!」
「我の雷裁きを受けよぉ!」
なんか[サバキ]って聞いた瞬間……
……
「さ!貞夫様注文の鯰の蒲焼きです」
「これ、活きが良いみたいよね?」
頷く俺ら。
この[俺ら]ってのは、アリギダと俺である。
もう、アイツの四体の四将を倒した後『おい!引くぞ!』っていかにも悪党が去って行ったんだ。
ああ、そうそう。話の続きだけど
「あ!アリギダ呼ぼって思いました。一刻も早く、マリリンにウナギを食わせたいと思ったんだ!精力……やりましょう。」
「……って!食えるかぁぁぁ!!」
明日もよろしく!