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選択と運命が交差する時  作者: ふ~ん
11/15

火・火・火・火・火

こんばんわ。遅くなりましたが、ではどうぞ

 なんか合流してから、ウチの大好きな人とノームルとリントで話し合いが行われている。

 俺?俺は、蚊帳の外さ。ま、俺だけでは無いのだけどね……アーリンとマーリンも一緒だ。


 でもまあ……無理もない。目の前には、闇の聖女がズタズタな姿になっている。


 あのあと、俺らが着いた時にはもうマリリンさんだけしか……いや!マリリンだけで良いんだけど、この話的にマリリンさんが無傷で立っていたんだ。近くにはポチが『私のフルネームを言ってやりました!』って、ええ声で呟いていたな。


(マリリンちゃん、なんの話をしているのだろう?)


 話を聞く限り、ちんぷんかんぷんだった。ただ、文章に分かりやすい表現が含まれていたので、それを声に出して言うのならば


「聖女が狙われている。と、聖女に成りうる人が狙われている。である。」


 そんなことを盗み聞きしていると、どっからともなく『マイナスいち』の声が聞こえて来た。なんかムカつく。


(オメェ!どっかのエリート教師か!)


 その後も、マリリンさんは出稼ぎに出てったかの様に俺の相手をしてくれないので必然的に貞夫はアル死体へと足を向ける。


(よくサスペンスとかで、遺体の想いを汲み取るって事件を解決してたけど……本当にこの目の前の顔が傷ひとつ無い女性は死んでいるのだろうか?)


 そんな感じで、貞夫は反抗しない遺体をペタペタと触りまくっていると


「貞夫くん。死んでいるとはイエ、女性の身体を触るってのはどうなのかな?……それとも、そういう趣味があるのかな?」


「俺、昔から遺体を解剖して何が原因で死んだか!?って調べる仕事あるじゃん?あの仕事がしたかった。」

「あとは、柔らかさ……本当は肝臓の暖かさで死亡時刻が分かるみたいだけど。調べていた!」


(そういう事を言ってないんだけどね。)

「私という女性がいるのに、目の前でそんなに身体をを触られるとね……腹が立つんですよ。」


 マリリンが本当にイラッとしていらっしゃったので『はい。すいません』と言いつつも、大胆なタッチではなくツンツンで死体見聞をしている。


(……だけど思い出すわ。小さい頃、貞夫君が『コレ!スゲエぞ!』って見せに来たのは皮を剥いだカエルだったものね。)

(アレには、鶏肉が一生食べたくない!ってトラウマになりかけたわ。)

「ちょっとソコ!その部分にさわりすぎ!!」


 貞夫が触っていた部分は、指先で触れて男女関係なく感じでしまうところ……ある人は脹らみが有りある人は胸板とも呼べる部分のテッペンである。

 マリリンに『コラ!触りすぎ』と言われ引き剥がされた貞夫に『で?死因とか分かったんでしょうね!?』の問いに『任せろ!』と言った時点でマリリンは死体の身体に触れる行為をエロ目的では無いと判明しホッとする。


「マリリン!聞いてくれ。この身体は、傷一つ無いんだ。これは、ノームルが回復魔法をしたので全ての傷口が塞がったのだ。」

「更にその後で、マリリンさんが生命魔法をしてくれたお陰で出血していた血も補えることが出来たんだ」


(うん。そこまでは、今まで見てきたモノを言っているだけだね。)


「そして、気付いたんだ!コレ、もしかしたら息を吹き返すかもしれない!っと。」


 マリリンは冷静に分析し答えにたどり着いた言葉は『コレで息を吹き替えしたら、私達がいかに間違っていたか……是非か居なかですわね』そう言っていた。


……

 今回の初級神官になるための巡礼合格者はマリリンのみとなった。帰る際、アーリンとマーリンは順々に街へ帰って行った。

 黒の聖女の死体はというと、死んだ場所がダンジョンなので骨身を埋めるという感じで置いて帰って来た。


 さて、今マリリンさんとの関係で新たな一歩を進めようとしていた。


「ねえ?貞夫、もうお互い好きって分かっているんだから……ね?しようよぉ」


「マリリンさんは神官さんだから……そのぉ、俺の手で汚したらいけない感じがして。」


「あのね貞夫、女の子がこうも積極的に身体を見せているの。だったら、アナタも裸になりなさい!……せこいわよ。」

「それに、今となっては処女なんて足枷でしかないわ。それとも、勇者に泣きモノにされる事を望んでいるの?」


「嫌です!……じゃあイキます。」

「……あ!ゴムゥ!!」


「こんな世界に無いでしょ。……良いから良いから。」


 そうやって、一緒に過ごす二人。


……

 俺!脱童貞になりました。好きな人と最高の一夜でした。いや、コレからも最高の一夜があると思います。

 嬉しすぎて『もう、赤ちゃんみたいに吸わないでぇ』の言葉には本気で照れた。


 もう、疲れてマリリンはグーグー寝ています。裸のマリリンさんと裸の俺が絡みあっているから……この部屋から意図も容易く出れないと言うのが判明した。


(ええーと、足をこーしてこーしてっと。)

(コレは外したから、次はマリリンの両手を俺を抱いており、ガッチリと組んで動かないという解除はエロく唾を飲むことしかでいなかった。)


(よし!コレでオールオッケイでんがな。)


  マリリンの足を絡みきっての解除をしたものだから!やっぱり……起きてしまった。


「で?!何処に行くのかな?」


「え!?トイレかな。」


(うーん。嘘ね)

「じゃあ、その出るモノを飲んであげようか?」


「いや、量的に無理でしょ。」


「私前世で、結婚してからそう言うのは仕込まれてたから結構平気よ。」


「ああ。青柳勤あおやぎつとむかぁ……実は俺、アイツを殺そうとして運悪く逆に死んじゃったんだ。」


「……知ってる。」


 知っていたのが驚きだが、アイツの性格を考えると『どうせ、笑い話で自慢したんだろう』にたどり着いたので、軽く『そうなんだ』と言ったんだ。

 暫くの時間が過ぎて


「で!?……大なの?小なの?今なら快く受け入れるよ。」

(流石に大は言い過ぎたかな。……もし大なら、お腹の調子が悪いって断ろうか。)


「う……うん。」


「隠し事はダメだぞ。私達、もうほとんど夫婦みたいなモノよ?だって、ゴム無かったでしょ?」

「包み隠さず、正直に言いなさい。」


「実は……」


 貞夫の実は……。それは、やっぱり黒の聖女が気になって復活の儀式をしたんだと。そして、成功したかどうかの知らせを聞きに行きたいとマリリンに説明する。

 マリリンは深いタメ息を着いた後


「ちょっと座って。」

「あのね、闇の聖女のブラッシュさんは勇者に属性の取引をして不必要だから殺されたの!」

(??……なんだろう?あまり激怒してないのに、心に熱い何が?)


「貞ちゃんが、もしブラッシュさんを生きかえさせる事に成功したら後どうするの?!」

「ほったらかしにするの?それとも、玩具みたいに解剖でもするぅ!?」

(貞ちゃんの属性は火だからなのかな?……にしても、心が熱くて感情的になっちゃう。)


「玩具なんてしないよぉ!」


「待って!私が話してるの黙って。」

「もう一回聞くよ!生き返ったらどう責任取るの!?」

(……ええと。たしか私の属性は、生命・水・火・火だったわね。で、プラス半分だから二個と半分でこんなに力が増すモノなの?)


 暫し考え


「メイドとして雇う!」


(……)

(まあ、有りかな?[雇う]のだら……ね。)

(にしても、貞ちゃんが魔王だからこんなにも心の変動が激しいのかな?)


 『……返事はダメなの?』と返事の催促をした貞夫に対して、マリリンは『雇うのなら……』と一応はOKを出した。

 のち、貞夫の属性を聞いて少しパニックに陥ったしまった様子を伝えよう。


「え!?貞ちゃんの属性は火だけって……もしかして、火・火・火・火なの?」

(フェェ!?じゃっ、じゃあ私は生命・水・火・火・火・火ィなの!?)


「そんなことを聞くって事は、もしかしてマリリンちゃんは聖女になったんだね?」

「で!?なんの聖女なの?」


(あの時、生命と水でなんとか異世界を生きれるって思った。後は、火起こしで面倒な事にならない様に余分に火を選択していたのに。)

「マズイ事になったわ。」


「マズイってなに?あと、俺!何の属性貰ったのかな!?」

(ここは、格好良さげな光で!)


 何も考えず、ワクワクとしている貞夫に『聖女は火。だから……火』と伝えると別にテンションが高揚する訳でも無かったのか『へー』で終わっていた。


「なに!?聖女わたしのプレゼントが嫌なの!?」


「火は好きだよ。……」


(ダメよ!貞ちゃん打たれ弱いの分かってるでしょ。早く一人前の聖女になって、火を手玉にしないと!)

あまり進んでませんが、明日もよろしくです

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