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第14話 初依頼

週間3位です!

ありがとうございます!

翌日、全ての準備を終え俺たちは依頼を受けに冒険者ギルドに向かう。


「いよいよ初依頼だし、気を抜かずに行こう」

「うん、頑張ろうね!どんな依頼があるんだろう?」

「まあまだ登録したばかりだしな。そこまで難しいものはないだろう」


おそらく〜草の採取とかそんな感じの依頼だろう


そうして冒険者ギルドに到着した。

俺たちが入り、冒険者たちの視線が集まる。

そしてヒソヒソとこちらを見て話している。


それらを無視してカウンターのアリアさんの元へ向かう。

好奇の視線を向けられるのは俺も優花も慣れている。


「アリアさん、おはよう。依頼を受けに来たんだが・・・」

「!タツヤさん、ユーカさん、待ってました!少しお話があるのですがいいですか?」


なんかしたか、俺?

優花の方を見ると優花が

「昨日冒険者に絡まれた件じゃない?」と言ってきた。


「そうです!その件です!」

アリアさんが答えた。


ああ、あの件か・・・

少しアリアさんが興奮気味である。

落ちついてほしい。


「わかったから少し落ちついて、アリアさん」


そうしてハッとした顔をして息を整えた。


「すいません、少し興奮してしまいました。まずは当ギルドの者がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

「気にしないでくれ。こちらに被害はなかったから」


今は本当に気にしていない。

ああいう輩は何処にでもいるものだし、不本意ながら慣れている。

優花の見た目がいいから一緒にいるとよく絡まれるんだ。


「それでも何もしない訳にはいきません。彼らD−パーティーの『深紅の魔斧』は素行が悪い事で有名で、前々から注意を行っていたのです」


やっぱりアイツら悪名高かったんだな。

パーティー名はあのスキンヘッドの斧術から来ているのだろう。


「最近では新人を狙った恫喝も行っているという噂もあり、今回の件で捕まり罪を認めました。」


他の新人も狙っていたのか。


「彼らは全員、犯罪奴隷として強制労働の刑となりました。彼らが持っていた装備、資金などは全てのタツヤさんの物となります」


この世界では罪を犯すと奴隷になって強制労働をやらされるらしい。

死んでしまっても困らず、どうせなら殺すより使い潰した方が利益になるという考えなのだろう。


「その装備や資金を被害にあった人たちに渡す事はできる?」

「時間はかかりますが可能です。ですがよろしいのですか?」


資金にも困っていないし、その新人たちに渡した方がいいだろう。

確認の意味を込めて優花を見た。


「龍也、やっぱり優しいよね。私はそれでいいよ」


と、こっちを見て笑顔で答えた。


「では全て被害に遭われた方にお渡ししておきます」


そうしてアリアさんは手元に何かのメモを書いた。


「ではこの件の話はここで終わりです」

「この件は?」


他に何かあっただろうか?

今度は優花も心当たりが無いらしく首を傾げている。


・・・もしかして城の件か?

警戒はしておこう。


そうした俺の様子に気づく事なく、アリアさんは話を続けた。


「話しというのはタツヤさんとユーカさんのお二人に受けていただきたい依頼が有るのです」


どうやら城の件では無いらしい。


「詳しく頼む」

「はい、今回受けていただきたいのはオークの討伐です」


そこで何やら資料を取り出す、アリアさん。


「この依頼なのですが本来ならD−以上でないと受ける事が出来ないのですが、タツヤさんたちは『深紅の魔斧』を圧倒する程の実力があるので、人手不足なのもありこの依頼を受けてほしいのです。この依頼を達成された際にはランクをD−にさせていただきます」


悪い話ではなさそうだ。

ランクは早く上がるに越した事は無いし、デメリットと言えば余計に悪目立ちをするという事だけだろう。


「優花、俺は受けてもいいと思うがどうしたい?」

「私も受けていいと思うよ」


そしてアリアさんに向き直る。


「では、その依頼やらせてもらうよ。参加する人は他に何人いるんだ?」

「ありがとうございます。他にも2パーティー、3人と4人のパーティーが参加するのでタツヤさんたちを含めると9人です」


9人か・・・

この依頼でこの人数は、多いのか少ないのか判断でき無い。

まあ俺一人でも問題無いか。


「分かった。依頼は今から?」

「いえ、今日の午後にメンバーの顔合わせを行って、今日の15の鐘に依頼開始です」

「顔合わせはどこでやるんだ?」

「ギルドにある会議室で行います。13の鐘の時に開始ですので遅れないで来て下さい」


13時か、あと3時間くらいだな。

ここで待っているか。

その間に調べ物でもしておこう


「オークについての情報はある?」

「はい、少々お待ちください。えーっとこの本ですね。どうぞ」

「ありがとう」


そうしてオークについての情報を調べながら俺たちは13時までギルド内で待機することにした。


さてどんな人が一緒に依頼を受けるのだろうか?

面倒なことにならなければいいな、と思いつつ資料を、読み進めていった。


資料によるとオークは雄しかおらず、他種族の雌を攫って子供を産ませる魔物であり、集落をつくり言語のようなものを扱う程度の知能があるそうだ。


そのため集落が発見されるとすぐに討伐依頼がでる。

女性がいるパーティーは参加こそ出来るが注意すべしとの事だ。


俺たちも気を付けよう。


上位種に魔法を使うオークメイジ、部隊を束ねるオークジェネラル、そして群のボスのオークキングというものがいる。


それぞれの個体に対処法や注意点があるが、いちいち覚えるのが面倒になってきた。


今回の依頼では上位種は確認されていないそうだが・・・

纏めて集落ごと吹き飛ばしちゃダメかね?


優花以外の他の人がいなければ迷わず実行したのに。

まあ、仕方ないか。








次話で顔合わせです。

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