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第11話 アイテムボックス

最近忙しくて感想すべてに返信はできませんが、全て読ませていただいてます

ご指摘いただいた内容は直せる時間があるときに直させていただきます。

これからもよろしくお願いします。

再びベルムさんの店を後にする。


「気を取り直して次に行こうか」

「次はどこに行くの?」

「道具屋にいっていろいろ準備を整えようと思ってるんだがそれでいいか?」

「んー?龍也がいいならそれでいいよー」

「分かった、じゃあまず道具屋に行こう」


まず回復用アイテムは必須だろう。

それに旅に出た時用のテントなどの道具の用意、食器や調理道具なども必要だ。


他にも服も買わないといけないから服屋にも行かないとな・・・

今日中に準備は終わらないかもしれない。


明日の依頼はそこまで準備のいらないような物を選ぶか、明後日に伸ばす必要があるかもしれない。


「しかし必要なものが多いな・・・」

「ん?どうしたの龍也」


口にだしていたか


「いや、必要なものが案外多くて今日中に準備が終わらないかもしれないなって思ってな」

「あー、確かに」


買った後も荷物が多くなりすぎるかもしれない。

重さは問題ないだろうが、俺も手は2本しかないから一度に持てる量には限界がある。

優花に荷物を持たせるつもりはない。

俺だって男だ。

女の子に荷物を持たせるなんてマネはしたくない。


しかし実際どうするか・・・

こんなゲームみたいな世界なんだから、アイテムボックスみたいな機能があってもいいのにな


・・・いや、もしかしたらあるかもしれない

物は試しだ。


「アイテムボックス」


念じながら言ってみたが、何も出てこない

一応ステータスの表示も確認するが、そのような機能はなさそうである。

さすがにそんなに甘くはないか・・・


「急にどうしたの?」

「いや、この後の荷物の量を考えてゲームみたいに、アイテムを亜空間に入れられるような機能が無いかなって思って試してみた。結果は失敗だったけど」

「そういうことか~。あったら便利だよね。アイテムボックスだっけ?」

「あればいろいろ物を入れられるし、身軽になるとおもったんだけどな。世の中そんなに甘くない」


しかしアイテムボックスが無い以上アイテムを極力減らすか、別の運搬手段を考えなければならない。

この世界の冒険者などはどうしているのだろうか?

ゲームのように馬車でも連れているのか?


「えーっと、亜空間に物をしまうようなイメージだっけ。よしっ!!」

「ん?どうしたんだ?」

「ちょっと試したいことがあるんだ。やってみていい?」


何を試すだろう?

考え事に集中していたからよく聞き取れなかった。

まあ優花の事だしあまり危ないようなことはしないだろう。

そう思いオーケーを出した。


「ああ、いいぞ」

「じゃあやってみるね!アイテムボックス!」


すると優花の前に黒い靄のようなものが現れた。

これはもしかして・・・


「やった!!成功!!」

「おお!やっぱりアイテムボックスか!でもどうして優花には出せたんだ?俺には出せなかったのに・・・」

「んーとね。これは私が空間魔術で出したんだ。龍也は空間魔術のスキルもって無いでしょ?だから出せなかったんだよ」

「そういうことか・・・」

「これで量も気にしないでアイテム買えるね!この中は時間も止まっているみたいだし、食材とかも入れられるよー」

「食材を入れられるのは助かるな。この世界の保存食がどんなものか分からなかったし、懸念が一つ無くなったよ。しかしなんで中の時間が止まってるなんてわかるんだ?」

「んー?なんとなくかな?使った時に感覚でわかったというかなんというか」


そういうものなのか?

魔術を使えない俺には分からないけれども、本人がそういっているのだから本当に分かるのだろう。


しかしそれはそれとして、男として女の子にすべて荷物を持たせるのは心情的にかなりキツイものが・・・

たとえ優花自身がその重さを感じないにせよ、問題がある気がする。


今となって魔力が0のこの身が恨めしい。


色々な問題が優花のアイテムボックスのおかげで一気に解決した形になったわけだが、その代わりと言わんばかりに、この世界にいる限り解決しないであろう心の問題を俺は抱えることになった。



「あれっ?龍也、さっきまで嬉しそうだったのになんだか落ち込んでる?どうしたの?」

「男には色々あるんだよ・・・」

「?よく分かんないけど、元気出して!」


そういって笑顔を向けてくる。

笑顔が眩しくて直視できなかった。


そうして俺は少しばかり落ち込んだ気分のまま、道具屋に向かうことになった。




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あらかじめご了承ください。

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