表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/25

第10話 魔剣

日間2位取れました!

ブックマークも3500件超えました

ありがとうございます!


ご指摘があった部分少し訂正していきます。

前話の最後の文 1m→1m50cmに変更しました。


ベルムさんが持ってきた布に包まれた武器を指しながら言った


「こいつは俺が今まで作った中で一番癖が強いせいで、今まで誰にも売れなかったんだ」


そして布の中から出てきたのは、吸い込まれるような黒い色をした無骨な大剣だった。


「こいつにはちょっと面倒な性質があってな、今まで誰も使えなかったがもしかすると坊主になら扱えるかもしれん」

「面倒な性質?」

「ああ、こいつの強度は申し分ない。ただし重さが尋常じゃ無くてな?身体強化のスキルが無いと筋力が300あっても持てない。俺は身体強化は使えるが魔力量が少ないんだ。おかげで持つのにも一苦労だ」


なるほど・・・

身体強化は魔力を結構消費するらしい。

筋力が高くても魔力量が少ないと持てないって事なんだろう


面倒な性質ってのはそのとんでもない重さってことか?

それだとまったく売れない理由が分からない。

魔力量が多い身体強化が使える冒険者だって中にはいるだろうに


その疑問のの答えはすぐに告げられた。

「こいつは持っているだけで、自分の魔力量の最大値が半分になるって性質があるんだよ。その代りに重さと丈夫さが上がるっていう特殊な能力が付いている」


「その能力のせいで今まで売れなかったんだよ。そいつを持つにはまず身体強化を使うことが前提だ。それなのに魔力量が半分になるんじゃまともに持てる奴がいないのも仕方ないって話だ」


「たまに剣の中にもこういった特殊能力がつくやつがあってな。俺たちドワーフでも一生に10回見れば多い方ってくらい珍しい。そういった剣のことを俺たちは魔剣って呼んでいる」


そういうことか・・・

その魔力量が減るってのはキツイな。

単純に考えて身体強化を使える時間が半分になる。

他にも魔力を消費するスキルは多くある。

近接戦闘をする者たちにとっても魔力は重要なのだ。


「しかし坊主はさっき魔力を一切使わなかった。つまり身体強化を使っていないであの馬鹿力ってことだ。身体強化を使わないで持てる奴なんていないと思っていたが坊主なら持てるかもしれない。坊主の戦い方は魔力を多く使う方じゃないんだろう?」

「ああ、使わないな」


多く使わないどころか、まったく使わない

というより使えない

魔力量0だから


「試しに持ってみてくれ。振るえないようなら仕方ないが、そいつも武器だ。このまま飾りになるより使ってくれた方が俺も嬉しい。坊主がこいつを使えこなせそうならいいんだが・・・」


とりあえずその剣を持ってみる事にする。

そして片手で持ち上げる。

確かに今まで見た武器よりもかなり重い。

これなら俺がある程度力を込めても大丈夫そうだ。

するとベルムさんが目を見開いて驚いていた。


「おいおい、ひょっとしたらとは思っていたがまさか片手で持ち上げるとは・・・試しに振ってみてくれ」


言われた通り少し距離を開けてから剣を振るう


「よっと」

ゴウッ!


これは剣を振った音じゃないな・・・


「・・・それを身体強化を使わないで軽く振るえるなんて、坊主ホントに人間か?」

「言わないでくれ、すこし自分が人間か疑わしくなってくる」



ステータスの種族の欄が人間?だからな・・・


「少し疑わしいってレベルじゃないだろう」

「ひどいな」

「この際坊主が人間かどうかはいいとして、どうするんだ?」

「ああ、決めたよ。この剣を買おう。いくらだ?」


この剣ならば使って戦っても壊れないかもしれない


「結構貴重な素材を使っているから値段は20万クローって言いたいところだが、10万クローでいい」

「半額で本当にいいのか?」

「ああ、どうせ坊主以外に売れそうにないからな。支払いは分割でもいいぞ?」

「いや払えるから大丈夫だ」


金貨11枚をベルムさんに渡した


「本当にお前ら何者だよ?こんな金額をすぐに出すなんて」

「んー、ただの新人冒険者だよ?」


優花が可笑しそうに笑いながら言った


「ただの新人はその剣も持てないし、こんな金払えねえよ・・・」

「細かいことは気にしない!」

「いや絶対に全然細かくねえよ」


本当に新人冒険者なんだがな?

ただし新人の前に『異世界人の』って単語がつくだけだ


そしてベルムさんは受け取った金貨を見ながら言った


「一枚金貨がおおいぞ?数え間違えか?」

「今日はいろいろ教えてもらったからな、とっておいてくれ」


正直20万クロー払ってもいいくらいなのだが、せっかくの好意だ

受け取らないわけにはいかない。

でも感謝の気持ちってことで、1万クロー多く払うくらいならいいだろう


「そうか?まあ貰えるってんなら受け取っておく」

「そうしてくれ。返されても困る」


予想以上にいい買い物だったな。

優花も満足そうだ。

あまり長居してもしょうがない、そろそろ店を出るとしよう。


「ではベルムさん、今日はいろいろとありがとう、この魔剣、大事に使わせてもらうよ」

「ありがとうございました!ちゃんと使いこなせるよう頑張ります!」

「おう、一日でボロボロにしたら今度は料金ふんだくるからな」


そうして武器屋を後にする


「ベルムさんいい人だったね」

「ああ、なんというか気持ちのいい人だった」

「龍也のこと怖がらなかったしね」


俺の異常性を見て、怖がりも避けもしない。

そういう人の方が少ないのだろうが、ベルムさんのような人が少しでもいるだけで大分救われたような気分になる。


「そうだな。彼とは良い関係でいられそうだよ」

「よかったね、龍也」


と笑みを浮かべ優花が答える

俺は気恥ずかしくなって誤魔化すように言った。


「次は色々道具とかを買いに行かないとな」

「そうだね!料理道具とかも欲しいし、こっちの食材とかも気になるな~」


優花の料理はうまい。

俺もぜひ作って欲しいと思う。


「でもさ?なんか忘れている気がするんだよね、なんだろう?」

「言われてみるとそんな気がしてくるな・・・」


何を忘れているんだ?

冒険者登録をして、武器屋に行って・・・

あっ

そこまで考えて思い出した。

優花も同じ事に思い至ったらしい


「「防具だ!!」」


急いでベルムさんの元に戻り防具を買った。

2人とも動きが阻害されないような魔獣の皮でできた鎧を選んだ。


そんな俺たちを見てベルムさんは


「お前ら顔もいいし才能もあるのに、どっかしら抜けてるよな」


とあきれたように言っていた。


・・・ほっといてくれ





設定は色々考えていてもうまく書けないです・・・

誰か文章力をください((


自分で鍛えないといけないとは分かっているんですが・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ