プロローグ 地球にて
作者の趣味全開です。
それでも良いという方は読んで行っていただければ幸いです。
忙しい中の投稿なので不定期です。
俺、木山 龍也は化け物と呼ばれていた。
別に見た目が人からかけ離れてるわけでもない。
ただ単に異常な力を持っていた。
小学校1年生の時には大人(178cmの男性教員)を10m以上吹き飛ばして両腕骨折の大けがをさせてしまった。
男子にいじめられていた女の子がいたから、女の子をかばって男子どもを止めて、つい泣かしたところで運悪く教師に見つかり、俺だけ怒られてむしゃくしゃしたんだ。
ガキだったから感情のコントロールがきかなくて、教師のことを押しただけのつもりが吹き飛んでて黒板にベシャッと
そこからはその助けた女の子を除いて俺のことをクラス全員が避けるようになり、俺も自分が周りの人間と違うことに気づいてなるべく一人で行動するようになった。
17歳の今では、その女の子こと坂本 優花は俺のことを避けない貴重な人間になっている。
実の両親は俺が義務教育を終え、高校に入学してから父親の転勤についていく形で母親も一緒に出ていき、現在俺は一人暮らしである。
口にこそ出さなかったが俺のことを恐れていたし、なるべく避けていたのは知っている。
俺のことを捨てずに一人暮らしできる年齢になるまで面倒を見てくれたからいい両親なんだろう
高校2年生の2学期の終業式が終わり、部活などにも入っていないのですぐに学校を出ていく。
「さっさと帰ってネット小説の更新でも確認するか」
とさっさと靴を履きかえて「おーい!!!」正門を出た。
今日は何の作品を読もうか、やはり「ねえってば!」異世界転移ものかな?
たまには別の「無視するなー!!」ジャンルを読んでみようか
「無視するなって言ってるでしょ!」
と頭を鞄で叩かれた。
「なんだ優花か」
「なんだ優花か、じゃないよ!さっきから呼んでるのに!それと一緒に帰ろうって言ったじゃん!」
「そんなこと言ったっけか?それと鞄で頭をたたくな」
「言ったよ!今日は私の部活も無いし一緒に帰ろうって!!それに叩かれたって平気でしょ?龍也すごい丈夫だし」
「まあそうなんだけどな。俺と帰ったってつまらないぞ?」
「いいの。どうせ同じ方向だし、一人で帰る方がつまらないでしょ?」
「一人で帰るのも案外楽しいぞ?何歩で家に帰れるか、この横断歩道の信号は何秒で変わるとか考えながら歩いているといつの間にか家についているんだ」
「うわ・・・なにそれ寂しい」
「ほっとけ」
まあこいつと帰るのも悪くない
俺がこんなに普通に会話できるやつなんてあまり居ないからな
そんなことを考えていると
「ねえ、龍也」
と優花に呼ばれた。
「なんだ?」
「この後予定ある?」
「ああ、あるぞ。ネット小説の更新を確n・・・」
「そんなの後でいいじゃん!」
「そんなのとはなんだ、そんなのとは」
「私、買い物行くから荷物持ちで付いてきてよ。龍也すごい力持ちだし荷物たくさん持てるでしょ?」
「どれだけ買うつもりなんだ?店ごと買い占めるつもりか?まあ荷物持ちくらいなら構わない」
「そんなに買わないよ!でも、ありがと!さっそく行こう!」
と俺の手をつかんで引っ張りだした。
これは長くなりそうだ
そして買い物が終わった。
途中でゲームセンターに寄ったりしていたせいか、すでに18時すぎであたりは暗くなっている。
「あー、楽しかった!付き合ってくれてありがと」
「ああ」
(・・・もう少しくらい反応してくれてもいいのにな)
「なんか言ったか?」
「何でもないよー、ふんだ」
と言ってそっぽを向いた。
俺は別に難聴でも何でもないので実のところ聞き取れたのだが、聞いていないフリをした。
「・・・まあ俺も楽しかったよ」
「・・・えっ?もっかい言って!なんて言ったか聞こえなかったから!」
「別に悪くなかったって言ったんだ」
「まったく素直じゃないなーもう」
そんな会話をしながら帰り道を進む。
「ねえ龍也」
「なんだ?」
「25日暇?ネット小説の更新ってのは無しだからね!」
「なんだと・・・なら特に予定はない」
「じゃあさ、どこか遊びに行かない?私も部活も休みだし暇なんだ」
「しかたない、じゃあ午前10時に駅前に集合でいいか?」
「仕方ないってなにさー、おっけー10時に集合ね!寝坊しないでね!」
「・・・努力する」
「不安だなあ・・・その返事。私が起こしに行ってあげようか?」
「カギは開けないぞ?」
「冗談だよー、ちゃんと起きてね!」
そうしてお互いの家への分かれ道についた。
「んじゃまた25日にね!」
「分かったからさっさと帰れ、おばさんが心配するだろ」
「大丈夫だよー、お母さんには龍也と遊んでくるって言ったし」
「それでももう暗いだろ、仕方ない送って行ってやる」
「あれ?心配してくれてるの?」
「そんなんじゃない、おばさんに迷惑かけたくないからな」
「ふーん」
「なんだ」
「なんでもないよー♩」
そんな会話をしていた所為で気付くのが遅れたが、突然横からトラックが突っ込んできた。
なんだこいつ・・・って寝てる?いや気絶してるのか!?
俺は轢かれても大丈夫だが優花は助けないと!
と考えて優花をケガしない程度の力で絶対に轢かれない位置まで投げようとした。
優花は運動部だし着地できるだろう。
「龍也!!」
優花はにそう叫んだ。
心配しなくてもこの程度じゃ俺は死なないから大丈夫だ。
それよりこのトラックを止めないと
このままじゃ、どこかの建物にでも突っ込んで被害が出る。
そこまで考えトラックを止めようと構えようとした時突然俺の足元が激しく光りだした。
見ると優花の足元も同じ光で複雑な模様が描かれていた。
いったい何が起きてるんだ!?
混乱している間にも光は強くなっていき、最後に一際強く輝いた。
そうして俺たちは地球から姿を消した。
プロローグしか投稿できなかった・・・
明日頑張ります(たぶん)