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08.「フレンド登録してもらって良いかな?」

主人公、ボッチ、卒業!

 

 


「えっと、どうかしたのかな?」



 俺は動きが止まったセイさんに声を掛けてみる。

 すると声に反応してセイさんがピクッと動いた。



「あ、その、待ち合わせしていた相手がまさか、シャロンのお兄さんだとは思っていなかったもので」



 セイさんはシャロンの方をチラッと見る。

 まあ確かに、いきなり友達の兄貴と会っても戸惑うかもな。



「シャロン……事前にそれくらい教えておけよな。ほら、セイさん驚いちゃってるじゃないか」



 一歩離れていたシャロンは楽しそうに笑いながら改めて俺達に近づく。



「いやー、セイちゃんをちょっと驚かそうかと思って」



 一応シャロンのその企みは成功したという事になるのかな?

 もうセイさん方も『まったく、シャロンは仕方ないな』とか言って、怒ったり気にした様子もないから俺が口を出す必要もないだろう。



「それよりイオ。アバター現実のまんまじゃない。変わってるの髪の色くらい? どうせならもっと弄っちゃえばいいのに」



 シャロンが俺のアバターを見て外国人の様にヤレヤレと両掌を上に向けて肩を竦めつつ首を振った。

 というか、お前に言われたくはないぞ。



「そういうお前も顔の作り同じじゃないか。髪色と髪型だけだろ、変えたの」



 俺の抗議の声をシャロンは『わかってないな~』と一蹴する。



「髪以外もちゃんと弄ってるよ。少しだけね。それに、女の子が髪を弄るのはもうそれはそれは大事(おおごと)なんだから、これくらいの変化でも一大事なんだよ」



 髪以外も弄ってるって……本当か?

 普段見慣れてるから気が付かないのかもしれないけど、うーん。



 ジーーーー。



「ちょっ、ちょっと。そんなにジッと、見ないでよ……」



 少し屈んで顔の高さをシャロンに合わせて正面から顔を観察していると、おもむろにシャロンが身をくねらせる。

 その頬には若干赤らみが見られた。



「あぁ、すまんすまん」



 俺は不躾な行為に我に返って謝って顔を離した。

 結局どこをどう弄ったのかはわからず終いだ。

 シャロンにも悪いことをしてしまったな。



「そういえば、お兄さんは先程武器には槍を使うとおっしゃっていましたよね」



 俺達兄妹の間の空気が少しおかしくなっているところに、セイさんが助け船を出す。

 何の脈絡もない質問だったが、俺はこの船に乗ることにした。



「そうだね。槍を主体にして行くつもりだよ」



 攻撃方法としてはあと【蹴撃】と【火魔法】もあるが、やはり武器である槍をメインで使うだろう。

 それ以外のスキルは槍の補助として取ったつもりだし。



「でも、見たところ槍を装備していないようですが?」



 セイさんは不思議そうにそう言った。

 装備してないと言われても、まだ買ってないのだから仕方ないだろう。

 


 ……あっ?!

 俺さっき露天でポーション買って殆どお金残ってない!

 確か残りは――100L。

 どうしよう。



「イオ、もしかして装備欄見てないの? プレイヤーは全員最初に装備一式選んで貰えるんだよ」



 シャロンがもしかしてと聞いてくる。



「それってどうやって見るんだ? 所持品の中には装備なんて入ってないけど」



 俺の質問に違う違うとシャロンが説明してくれた。

 


 説明によると所持品の中には装備アイテムは入らず、装備アイテムは装備品の欄からしか見ることが出来ないらしい。

 所持品にはポーションや矢などの消費アイテム、クエストやイベントなどで入手する重要アイテム、モンスターや採取によって入手する素材アイテム何かが入る。

 装備品には各種武器、防具、アクセサリー、服が入りそこから選んで身につける装備を選ぶようになっているとのこと。



「えーっと、装備品……これか」



 ステータスから装備品の欄を見つけタッチする。

 


《プレイヤーの皆様に装備一式を初回に限り無償でプレゼント致します。お好きな装備を選んでタッチして下さい》



 そんな説明の下にはずらー、っと装備の一覧が表示されている。

 例えば【剣装備】や【魔術師装備】なんかがある。

 俺はその中から迷わず【槍装備】を選んだ。



《受け取る物は【槍装備】でよろしいですか? Yes/No》



 人差し指でYesをタッチする。



 ポーン。



《【槍装備】が運営から送られました》



 軽快な音が頭の中で鳴り、次いで装備が送られたというアナウンスが表示された。



《すぐに装備しますか? Yes/No》



 どうせならと俺はYesをタッチした。

 そして俺は一瞬にして普通の服から武器と防具を身につけた姿へと変わっていた。



「おお! すごいなっ」



 背中には槍を背負い、体には剣道の防具に似た装備を身につけていた。

 ただ剣道の防具よりも、今装備している物の方が何だかスッキリしているように見える。

 まあ悪く言うと薄っぺらく見えるということだ。

 重さもそんなに感じないし。



「確か槍の初期装備って足軽だったっけ? 初期装備だからあんまり良い物ではないよね」



 なるほど、足軽か。

 そう言われれば戦国時代をテーマにした映画とかで、こんな感じの防具を身につけた足軽を見たことがあるような気がするな。



「でも大丈夫だよ。初期装備でもこのフォート周辺のモンスターだったら簡単に倒せるから。お金を貯めて新しい装備を買ったり、素材を集めてオーダーメイドで作ることも出来るから」



 ふむ。

 とりあえず最初の目標は新しい装備を揃えることにしようかな。

 RPGの醍醐味の一つでもあるしな、強い装備を集めるって。



「そうだ! そういえば私まだイオとフレンド登録してなかった。ねっ、登録しよ。セイちゃんもね!」



 シャロンがポンと掌を叩いてフレンド登録しようと提案してきた。

 俺は構わないが、セイさんはいいのだろうか?



「そうだな。セイさんも、よかったらフレンド登録してもらって良いかな?」



 フレンド登録の仕方は、フレンド登録をしたいと頭の中で考えながら相手と握手することで完了する。

 シャロンにやり方を教えてもらって登録し、俺のフレンド登録数は一人となった。

 フレンドの所には【シャロン】の名前がある。



「はい、私の方からも是非お願いします」



 セイさんは笑顔で快諾してくれた。

 そして俺達は握手する。

 登録が出来ているかステータスを開き見てみると、ちゃんと登録数が二人になっているのを確認した。

 フレンドの【シャロン】の下に【セイ】の文字が書かれている。




最後までお読み下さってありがとうございます。


主人公のフレンド登録数が0から2になりました!

しかも全員女性(年下JK、うち一人妹)です。

ですが主人公はハーレムなど下心はありません………今のところは、ね?


今回手に入れた装備の性能などは今後作中で紹介致します。

今しばらくお待ち下さい。


感想、評価、お気に入り登録、誤字脱字報告などお待ちしております^^

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