幸せを見つけた私
何とか休みが取れたころ。梅の花が咲き始めていた。結局、正月も帰らなかったから、実家に帰るのは、一年ぶりくらいだ。きっと、甥っ子と姪っ子も大きくなっているだろう。妹も妊娠しているらしい。
実家にとって、私はますますの邪魔者だ。
結婚していない私。
それでも、私は家へ帰省を決めた。
なぜかって?
私は、自分を受け入れたから。
頑張っている私も。
秘密のある私も。
コンプレックスのある私も。
全部「良し」としてくれた人がいたから。
たったそれだけ。その安心感だけで、強くなれる。
これまでの私は孤独だった。
一人で戦って、一人で強がって、一人で鎧を着続けていた。
頑張って、頑張って、頑張って、自分の居場所を探そうとしていた。何もない私には、仕事しかなかったというだけのこと。
心に押し寄せていた不安。
誰からも必要とされていないのではないかという不安。
本当の、頑張らない私を必要として欲しいという願望。
仕事は戦いだから、その戦いに一人で挑んでいるのではないのだと、教えてくれる人がいるから。
全てを「良し」としてくれる。
それだけで強くなれる。
不安な気持ちはない。
寂しさもない。
毎日は楽しい。
楽しい。
受け入れてもらえるだけで嬉しい。
私は幸せを見つけた。
梅の咲く道を歩きながら、私は家路を急いだ。トランクを引いて、先へ急ぐ。
今更何を言っても、何をしても、実家に私の居場所はない。
三十路も近い。
私を受け入れてくれる優しい人。
義兄や義弟のことはあまり知らないが、比べるつもりもない。
頑張る私。
仕事。
優しい人。
このままの私でもいいよね?
私、仕事頑張ってますから。
私には「良し」と言ってくれる優しい人がいますから。
何か文句あります?
これが、幸せを見つけた私。
頑張る私と仕事と優しい人 終わり
頑張る私と仕事と優しい人は、本話にて最終話となります。完全なるストレス発散話でした。今日も仕事、お疲れ様でした(>_<)
機会があれば、同じシリーズで続編を書きたいと思います。その時は、またよろしくお願いします。




