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素直な私


 TQMが終わって、私の肩の荷は一気に下りた。素直に嬉しい。それだけだ。


「お疲れ」

菊野が私に言った。それは、こちらの台詞だった。


「お疲れ様、リーダー」


なんだかんだで、彼がチームをまとめていたのだ。


「なんだかんだで、吉浦さんが頑張ってくれたでしょ」


本当だ。本当に大変だった。


けれども、大変だったなんて言えない。そう思っていたのに、簡単に言葉が出てくるのだ。


「本当、大変だった」


気を使わない。

相手の反応を見なくていい。


「吉浦さん、気遣いしすぎだからね」


そして、前川さんが言った。

「皆で飲みに行こうよ」

私は前川さんに続いた。

「今度は、全員で行きましょう」


なんて、言葉が自然と出る。不思議だった。私の背を、菊野が押してくれたからかもしれない。私の頑張りを認めてくれたから。私に優しさをくれたから。私の欲しい言葉をくれたから。私のコンプレックスも秘密も受け入れてくれたから。


「じゃあ、いつにします?今日行きましょか?」


菊野が言った。家庭がある人も、新婚の旧姓笠木さんも、皆が同意した。私たちは一年行動した。その内容はあまり触れていないけれども、私たちは一年頑張った。


素直な私がここにいた。



これが、素直な私。

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