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口が立つ私


 TQMの発表は、私がすることとなった。菊野がすれば良いのに、彼はさっと身を引いてしまったのだ。

「こういうのは、女の子がした方がいいっしょ」

なんて、わけの分からない理由をつけてしまったのだ。

 だから私は会議室でマイクを握っている。


 苦心して作ったパワーポイント。

 必死に練習した読み原稿。


 仲間が後ろで見守っている。


 正直に言えば、TQMは何でもアリだ。踊っても、音楽をかけても、歌っても、当院では許される。注目を浴びて、いかに成果を伝えるか。それが第一。


 一般企業では、このような決死のプレゼンテーションをしばしばしているのかと、病院しか知らない私は驚くほど大変だった。


 だが、幸いなことに私は口が立つ。


 緊張?


 なんですか、それ。


 その気になれば、なんでもできるでしょ。


 だって私、昔から人前に立つの得意ですから。


私は熱弁した。質問がこようと、的確な返答をする。それは、菊野が調べてくれた資料の内容だ。ありがたい。


 何をしゃべっているのか分からなかった。それでも、最後は拍手をもらい、仲間から喜ばれた。

「吉浦さんなら、やってくれると思っていたよ」

仲間たちが言ってくれた。それが嬉しい。頑張った意味があった。


 そして、私たちTQM認知症チームは確かな成果を残した。



 これが、口が立つ私。

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