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RISKY―傷だらけの十字架―  作者: 桜井敦子
6/110

5.再会 その1

尾藤と出会ってから、数日が過ぎた。




リコはまだ、彼の事が忘れられないでいた。



何故だかは分からない。




だが、整った容姿と尾藤という名前以外は、何も分からなかった。




「どうしたの?元気ないじゃん」

給湯室で、心配して同僚のハナがリコの顔を覗き込んだ。



「え?そう?」リコは慌てて答えた。



「さては、この間の社長のことで頭がいっぱいだなー!」

ハナがからかって言った。



「ち、ちがうの。」リコはそう言うと、一息おいて言った。




沢田と言えば、携帯の連絡先を教えて以来、毎日のように連絡があり、帰りは必ず一緒に待ち合わせて帰るまでになっていた。




だが反面、尾藤とはあれきりだった。



「ハナ、尾藤って男の人知らない?」


リコの唐突な質問にハナはキョトンとした。



「は?」

「絡まれたところを助けてもらってお礼をしたいんだけど、名前と、背が高くってヤンキーみたいな人の間では有名みたいって事しか…」


「えー?あたしが知るわけないじゃん!」

当然の答えだが、リコはやっぱりダメかなとため息をついた。




「尾藤って、もしかしてアイツかなぁ…」

給湯室でハナの隣にいたもう一人の同僚が言った。




「あっちゃん知ってるの!?」思わずリコは、あっちゃんに身を乗り出した。




「何となくだけど、弟のから聞いた話だけど、尾藤っていうのが、高校時代からケンカが強くて有名って話なんだって。もし同じ人だったら、今は県道沿いの和泉平のバイクショップで働いているって聞いたけど」


リコはいても立ってもいられなかった。

尾藤と出会ってから、数日が過ぎた。




リコはまだ、彼の事が忘れられないでいた。



何故だかは分からない。




だが、整った容姿と尾藤という名前以外は、何も分からなかった。




「どうしたの?元気ないじゃん」

給湯室で、心配して同僚のハナがリコの顔を覗き込んだ。



「え?そう?」リコは慌てて答えた。



「さては、この間の社長のことで頭がいっぱいだなー!」

ハナがからかって言った。



「ち、ちがうの。」リコはそう言うと、一息おいて言った。




沢田と言えば、携帯の連絡先を教えて以来、毎日のように連絡があり、帰りは必ず一緒に待ち合わせて帰るまでになっていた。




だが反面、尾藤とはあれきりだった。



「ハナ、尾藤って男の人知らない?」


リコの唐突な質問にハナはキョトンとした。



「は?」

「絡まれたところを助けてもらってお礼をしたいんだけど、名前と、背が高くってヤンキーみたいな人の間では有名みたいって事しか…」


「えー?あたしが知るわけないじゃん!」

当然の答えだが、リコはやっぱりダメかなとため息をついた。




「尾藤って、もしかしてアイツかなぁ…」

給湯室でハナの隣にいたもう一人の同僚が言った。




「あっちゃん知ってるの!?」思わずリコは、あっちゃんに身を乗り出した。




「何となくだけど、弟のから聞いた話だけど、尾藤っていうのが、高校時代からケンカが強くて有名って話なんだって。もし同じ人だったら、今は県道沿いの和泉平のバイクショップで働いているって聞いたけど」


リコはいても立ってもいられなかった。

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