表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RISKY―傷だらけの十字架―  作者: 桜井敦子
50/110

49.暗転 その5〜慎也の過去〜

――アイツ…シンはもともと、あんな仙崎みたいな危険な野郎とつるむような奴じゃなかったんだ…。


アイツんち家庭の事情が複雑なんだよ。



親父ってのが、尾藤建設って神奈川県のローカルゼネコンの社長なんだけど、中学の頃に離婚してさ。

シンは親父の方へ一方的に引き取られたらしい。



お袋さんはよく知らないけど、確かモデル出身の女優かなんかだったらしい。



まあ、余計なこと言うけど、モテたのだけは否定しないけどさ。



最初高1で会った時は、女がやたらウワサしてたから、ルックスにハナかけたチャラ男だって思ってた。



けど特定の女子がいなかったのは、ヤツがガラの悪い野郎とつるむことが多かったからだろうな。



いづれにしても、初対面はいい印象なかったのは事実だから。




俺はもともと純粋にモトクロスが好きだったけど、シンのは単なる族野郎で、バイクの扱いも下手くそそのものだったしな。




はじめてシンと話したのは、学校でシンが何かの腹いせに俺のバイクを蹴ったことだったんだ。




その時、俺はメチャメチャ怒ってアイツを一発殴った。



「てめえの族車と一緒にすんな!」てさ。




これでコイツは敵になったって思ったら、次の日になって謝ってきてさ。



それで俺は「コイツ意外とまっとうかも」って思った。



それから、時々二人でつるむようになったんだけど。

まあ、最初はアイツの無知には呆れまくりで、俺がいろいろマトモなことを教えてやったんだよな。




でも俺といる時だけは、本当にバイク大好きの普通の奴って感じだった。



それと、今でもだけど、ルックスは全然ハナにかけない奴なんだよな。



何て言うか、付き合ってるうちに純粋なヤツなんだなって分かって来た。



それでもシンは、仙崎達との付き合いは切ろうとはしなかった。


ヤツらとつるむのは親父への復讐だみたいなこと言ってたけど。


今思えば、もっとはっきり奴らと決別させておけば良かったのかもな…。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ