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そうだ、あの世へいこう   作者: きじの美猫


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6/9

等活地獄・理

ここは「等活地獄」という、もっとも軽い刑を執行するところらしい。


主な罪状は殺生。もちろん対象は生き物すべてであるから、けっこうな数の亡者がやってくる。


落ちてきた亡者は別の亡者と殺し合いを繰り返す。


もちろん死んだりしないのでそれこそ骨の髄まで食い合いすることになる。


だが骨になって砕けてしまってもそれで終わりではない。


どこからか「活!」という声がするとあっという間にもとの人間に復活して、また砕け散るまで殺しあう。延々この繰り返しを500歳まで(人間界の時間だと1兆6600億時間!)やらされる。


「でも実際はソファーにすわったままだったよ。」


「地獄というのは自分の中にあるものであって実存するわけではありません。」


「えっ、そうなの?」


バーチャルゲームみたいなもんか。


「自分の中にあるからこそ痛みも苦しみも感じます。そしてなかなかそこから出られない。」


リアルで血肉を削りあうわけではないから号令ひとつで何度も復活できるのだろう。


「弥勒さんはどうやって救済をするの?頭の中にはいれるの?」


「そうですね。その人の意識の中に入って、感覚などを共有することができます。」


「痛いのも?」


「もちろん。」


「さっきのはどういうことをしたの?」


「途中から代わってあげました。」


「うえぇ・・・。」


「といっても、なにもしませんけどね。」


「代わってあげたんでしょう?」


「本人は後ろへ下がってもらって、かわりに相手の攻撃を受けてました。」


「受けるだけ?」


「それが修業ですから。」




うわ~、そんなににこやかにいうことじゃないでしょ。それ。


要するに狂暴になった殺人鬼にされるがままになっていたというわけか。


「その間、生前の殺生を悔いてもらうのです。こちらへ来る前に懺悔できていればこんな罰をうけることはないのですが、できなければここでそれを悔いればいい。少しづつではありますが、お勤めが短くなります。」


いいこと聞いたよ。意図してやった殺生はひとつとしてないが、虫とかたくさん殺してるから案内される前に懺悔しまくっておこう・・・。



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