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20:ルミナフェスタ準備会議にて

(パパラ=サフィア視点)

みなさまご機嫌よう。パパラ=サフィアです。

入学試験から二ヶ月。季節はすっかり秋の気配。

そして、我らが学園伝統行事――《ルミナフェスタ》の準備期間が始まりました!


現在、クラスで出し物を決める話し合いの真っ最中。私はというと…


「パパラ、自分の案が却下されたからって、そんなに投げやりにならないでよ。しょうがないでしょう?うちの科、人数少ないんだから」


隣でリクが宥めてくれるけど、心のもやもやはそう簡単には晴れない。


「私は、男女逆転サロンをやりたかったのぉー!!実質、女装サロンになっちゃうけどさ!!」


だって実践科の今年のメンバー、10人中女子は私とリクのたった2人。去年は女子の方が多かったらしいのに…やんなっちゃう!


「俺は女装してもよかったけど、他の奴らの猛反対がすごくてさ。それはそれで面白かったけどな」


呑気に笑うゼインくん。やっぱりそういうの気にしないタイプね。


「ゼイン様、女装されたいのですか?お望みなら、私が魔法でちょちょいと変えて差し上げますよ」


「いや!だからしたいとは言ってないってば!」


キャッキャしてるおふたりは置いといて、私は進行役のクラス委員のほうに目を向ける。

どうやら、出し物は「劇」か「展示」で揉めてるみたい。展示なら手間は少ないし、劇なら1~2回やれば終わる。正直、どっちもあり。


そんなとき、リクがポツリと聞いてきた。


「パパラ、婚約者様はお越しになるのですか?」


「そうなのよ〜。だからルミナフェスタでかっこいいところ見せたいな〜って。でも一緒に回るのも捨てがたいし…悩み中!」


「えっ、パパラ婚約者いるの?かっこいい!」

と、ゼインくんがキラキラした目で驚いてくれる。いや、なんでかっこいいのかは謎だけども。


「パパラの婚約者はかっこいいし、優しいですよ」

と、ちゃっかりリクが補足してくれる。さすが私の親友!


「ふっふっふ〜、パパラちゃん、人を見る目には自信あるのよ!恋も人材選びも真剣勝負!」


ゼインくんがぽかんとした顔で私を見ているけど、その顔がまた面白くてにやけてしまう。


私はふと、リクに尋ねる。


「リクは、劇と展示どっちやりたい?」


「うーん……展示っていうより、“研究成果の発表会”ならやりたいです。でも……無理ですよね」


分かる、その気持ち。私もリクも研究タイプだけど、クラスメイトの多くは戦闘能力全振り!って感じ。全員で研究発表なんて…現実的じゃない。


「ってか、そもそも何で“劇”って案が出たんだっけ?」


「さっき、案が全然出なさすぎて、スピンネル先生に相談したら劇を勧められたんだって」


あの人か……なんか、掴みどころがないのよね、スピンネル先生。たまに鋭いこと言うから余計に怖いというか。


「私はもう、なんでもいいです……なるようになれ……」


リクは思考を放棄したらしく、机に突っ伏してぐったりしている。

昨日もまた、研究で徹夜してたのよね。まったく、体は大事にしてよ。


そのリクを、ゼインくんがじーっと見て、ぽつり。


「……髪の毛いじってたら怒られるかな。小さいとき、妹の髪よくやってたんだよね」


どいつもこいつも、ルミナフェスタをなんだと思っているのか!


そのとき――


「じゃあ、劇に決定〜!!」


クラスメイトの叫び声で話し合いは強制終了。

……うん、もうなんでもいいや。なるようになれ!

ルミナフェスタ=文化祭みたいなイメージです。

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