表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/53

12:試験開始

「それでは実技試験の説明をします。

試験は2人1組のチーム戦で、演習森フィールドで行います。ここには魔力を吸収する結界が張られているため、魔法が外に漏れることはありません。

各チームには魔力結晶が1つ支給されます。

目的はシンプル。自分たちの結晶を守りつつ、他のチームの結晶を破壊してください。制限時間は120分です。


試験終了時、

・自分たちの結晶を守り切ったチーム

・最も多く敵の結晶を破壊したチーム

いずれかが成績優秀者として評価され、報奨が与えられます。……一部には《宝石》の授与もあるとか。これがモチベーションになりますね?


フィールド内には安全結界も設置されており、戦闘不能になった場合は即座に転送されます。ただし、それは減点対象となりますのでご注意を。


では、配置についてください。全力を尽くすように。」


――スピンネル先生の合図で試験が始まった。


「なるほど。各ペアに拠点があり、その拠点の魔力結晶を守るわけですね。フォルセティア様、まずは攻めに出ますか?」


点数を稼ぐには早いうちに他のチームを潰すべきだ。数が減ってからでは手遅れだ。


「そうですね。宝石を狙うなら、できるだけ多くの結晶を壊すべきでしょう。どちらが先に動くか…」


フォルセティア様も同じ考えのようだ。


「私は無詠唱で魔法が使えますから、短期決戦は得意です。フォルセティア様がよければ、私が周囲の拠点を攻撃してきます。」


序盤は手当たり次第に破壊しても大丈夫だろう。フォルセティア様の返事を待つ。


「それでいいと思います。僕は障壁を張るので、戦闘不能だけは避けてください。」


なぜか残念そうな顔をして言う。そんなに戦闘したかったのか。まぁ、了承してくれたようなので、とりあえず索敵の魔法を使う。


「右側に敵がいるようです。向かいます。」


自身に姿を消す魔法をかけ、身体強化も施す。転移魔法は精度が落ちる恐れがあるため走って移動する。


案の定、敵のペアを発見。


「序盤は2人で障壁を張って様子を見る作戦のよう。」


彼らが作戦会議をしている間に…


「突然、結晶が割れた!敵の仕業か?」


「敵の姿が見えない。索敵魔法を使います!」


敵が宝石を取り出そうとした隙をつき、魔法で速やかに気絶させる。


気絶した2人は戦闘不能と判断され、転送魔法で試験会場の外へ運ばれた。


私の拠点から近かったため、索敵から5分ほどの速攻だった。


その後も同様に4つの結晶を破壊し、一度拠点に戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ