襲来
ふと、エレナが声をあげる。
「近くにソウルホムラを感じる…禍々しいの。」
「もしかして…」
ルタがそう言った瞬間、激しい地響きが。
「ギャオオオオオン!」
怪獣が複数体姿を現した。
「こんなに沢山…!?」
「せつな、隠れているんだ!」
「分かった!」
せつなは隠れた。
怪獣と戦う2人だが…
「数が多い…!」
「くっ…」
このままでは押し切られてしまう。
近くには村がある。そこに近づけるわけにはいかない。そう思い戦う2人。
「ルタ君!このまま押し切られるくらいなら…」
「どうするんです!?」
エレナは巨大な火の玉を作る
「これ!使ってぇぇぇぇ!」
火の玉を、ルタに向かって投げつける。
ルタに向かって…えっ僕に向かって!?
「えぇぇぇぇ!ちょっとどうして!」
「怪獣に向かって蹴り返して!」
驚いてる暇は無い。エレナの指示通りに動くしかない。
「くっ…なるようになれ!だ!」
怪獣に向かって火の玉を蹴り返す。
大きな音が鳴り怪獣に火の玉が当たる。
しかし火の玉は破裂せず宙に上がる。
その火の玉をエレナが他の怪獣に向かって弾き返す。
他の怪獣にさらに火の玉が当たり、宙に浮く。
「…そういうことだね!」
ルタの近くに上がった火の玉を別の怪獣へとルタが蹴り返す。
さらに、さらに、さらに…
火の玉をルタとエレナで打ち返し合い怪獣達を翻弄する。
そして怪獣達は段々と体力を失っていき、一匹、また一匹と倒れていった。