本気のエレナ2
「もう容赦しないから。」
体に纏う炎に反比例するように冷たく言い放つエレナ。
「ふざけるな…俺は負けん…!!!」
怪獣は立ち上がり尚も立ち向かおうとする。
しかし…
「あなた絶対に許さないから!」
怒涛の剣のラッシュ。
先程以上に切り刻まれる怪獣。
「うぐ…ぐわぁぁぁぁ!」
体を切り刻まれる痛みに苦しむ怪獣。
体だけでなくそのプライドも切り刻まれるようであった。
「これで…!」
エレナがトドメを刺そうとした瞬間
「ぐっ…!?かはぁ…」
エレナの口から血が噴き出る。
エレナの体中のシミの範囲が広くなっていく。
「もう…少しなのに…!」
限界であった。
元々呪いの影響でエレナは戦う事が難しい状態にあった。だが、今回溜琉転現した事により、呪いの影響がさらに強くなってしまったのだ。
「くっ…」
よろめくエレナ。
「フッ…フハハハァ!チャンスは俺に来たようだ!」
高笑いしながらエレナに向かってくる怪獣。
エレナは思った。
ここまでか…
「もう僕の目の前で」
瞬間、怪獣を飛び蹴りが襲う。
「誰かの命を奪わせたりはしない!!!」
メテオマギアの技。メテオール・ブレイカーが怪獣に炸裂した。
ルタだ。ルタはエレナが戦っている間力を回復させていたのだ。
「バカな…」
怪獣はそう言い残すと爆発四散し消滅した。
「エレナさん!せつな!」
2人の元へ駆け寄るルタ。
しかし…