怪獣を超える怪獣。
2人の目の前でせつなが謎の影に覆われた。
ように見えた。
喰われたのだ。
一瞬混乱する2人
その隙を狙い謎の影がルタとエレナを攻撃した。
「うわぁぁぁ!」
吹き飛ばされる2人。
その隙をつき、逃げようとする影。しかし
ガコンッ!
影を炎の牢獄が閉じ込める。
「…ッ…!」
「逃さない…!」
エレナの出した炎の牢獄にたじろぐ影。
よく見るとそれは人の形をした異形だった。
「うわぁぁぁぁぁ!」
ルタは異形目掛けて拳を振り上げ攻撃した。
メテオマギアとなったルタの拳を異形はいとも容易く受け止めた。
「この程度か…」
ッ!?
ルタもエレナも驚いた。
喋っている…
「何…あいつ…」
「そんな事はどうでもいいですよ!それよりも…せつなを…せつなをこいつがぁぁぁ!」
ルタは怒り身を任せ攻撃するが…
「くだらん」
メテオマギアの攻撃を全て受け止め、さらに腕の一振りで吹き飛ばしてしまった。
「うわぁぁぁ!」
「ルタ君!」
吹き飛ばされるルタ。
「くっ…何者なの、あなた…!」
「答える必要は無い。」
明確に意味のある言葉を放つ異形。
さらに言葉を交わすこともできる。
こんな相手はエレナも初めてだった。
「じゃあいいよ…せつなちゃんは返してもらうから!」
ルタは冷静ではなかったため分かっていなかったが、エレナは感じていた。
まだ、せつなのソウルホムラを感じる。ということは生きている…!
「こうなったら…」
エレナは覚悟をもって呟いた。
「溜琉…転現!」