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なろうラジオ大賞

冷笑系でしたが熱血トレーニングはじめてみました

作者: 地野千塩

 婚活仲間の美奈に彼氏ができたらしい。なんでも筋トレをしまくって努力していたら、あっけなく彼氏ができたという。しかも相手は会社経営者のハイスペ。筋肉の話で盛り上がり、今は結婚まで話が進んでいるとか。


「けっ。今時昭和風の努力とかダサいし。何が筋トレだよ」


 そんな美奈を考えていたら、可愛くない自分が出てきた。いわゆる冷笑系。


「努力とかダサい。遺伝子と親ガチャが全てだし。美奈も運が良かっただけ。元々運動神経が良かっただけじゃん」


 そう言い、ふと、鏡を見たら、なんて酷い顔。冷笑系やってる時の顔はブス過ぎた。美奈を馬鹿にしても自分が上に行けるわけでもないのに……。


 それに美奈が選ばれたのも努力した結果がすごいからじゃないだろう。その過程で腐らず、前向きに続けた「心」が相手に伝わったんだ。少なくとも私みたいな冷笑系より美奈の方がずっと可愛い……。


「よし! 私も熱血トレーニングやってみるか」


 美奈のようになれないと思うけど、もう冷笑系はお腹いっぱいだ。スタートラインにも立っていない癖に斜に構えて文句言ってるとかダサすぎる。それはクールじゃない。失敗して傷つくのが怖いだけだった。


 私のこの努力が実を結ぶかは分からない。私は元々体力もなく、運動神経だって鈍い。それでも、冷笑系は卒業しよう。


 熱血トレーニングをやった後、糖分補給のミニ羊羹が美味しい。結果が良くても悪くても、新しい事にチャレンジできた自分は、ちょっと好きだ。

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