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夢の小樽を歌ってみた!

 学校の登校中の百瀬は神埼の事を考えつつ。「いっそ、自分が裏方として、彼女に歌手として頑張れるようにするというか、自信を持って貰うまで裏方をしよう」と思うに至る。


 井上や東はコツコツ練習をしているらしく、明日の放課後に見てほしいとの事でそうなる方向になる。


 放課後、音楽室では、神埼が待っていた。

 「百瀬君こんにちは」


百瀬は、頷くた。「シナの娘さん」の練習を始めると、驚いた。神埼がかなり、上手くなっていたからだ。色気のある歌声と彼女なりに百瀬の様な正統的な歌声を真似てである。 

「百瀬さん、歌が上手くなっているし、色気があってとても良い。素敵だ」


「ありがとうございます」といいつつ、自身がない。

「そういえば、動画をコンピュータに投稿して皆んなに見てもらえるやつがあるからやってみようか」と、百瀬は提案したが、「機械は使えるのと」神埼に突っ込まれ何も言えない時に。

 「百瀬君、助けてあげようか?」と井上が登場した。

「助かる。後でコーヒーを奢るよと」百瀬は答え。


 早速、撮影を始めることになる。百瀬は、「少し面白くしたいので、自分に語りと司会をやらせてくれ」と言いその方針となる。


 撮影が始まる。「とある、歌を歌う高校生でございます。私は、高倉敏と申します。アコーディオンで彼自身が昔歌った「夢の小樽」のメロディーを流しながら。

 最初に私が歌わせて頂きます。

 私は三枚目なマドロスでございます。今日の寝ぐらは小樽なのです。

 美しい女性に良い酒場があり、憧れの港。美しい霧の港の小樽で歌います。歌うマドロス。月のデッキで歌うは南の国の恋歌。

「夢の小樽」を歌い始める。

「♪〜♪」

 圧巻であった。のびのびとて柔らかい声質に力を抜いてリラックスして歌っているので、テンポが良い。

 正統的なバリトンながら、大衆に合う馴染みやすい歌声で歌う。神埼と井上が驚いたのは滑舌の良さであった。

 小樽の名所とそこで女性と恋をして船で別れるという内容である。


 アレ、あそこに美しいチャイナ娘が歌っています。「シナの娘さん」のメロディーを流しながら、、百瀬は語る。貴女、三枚目の私に「シナの娘さん」を歌って下さらない。神埼は「はい」と答え。

 次の曲はチャイナメロディーの女王として素質充分の神埼蘭子の「シナの娘さん」です。


 「♪〜♪」

一周間くらいでこの曲の良さ、大陸メロディーに乗せて異国情緒で色気のある歌声になっていた。


 神埼の歌声は妖艶で色気があり可愛いらしい歌声である。本格的な声楽調ではないからできる馴染みやすい歌声に百瀬は感心した。


 井上はやらなかったが、この10分程度の動画を編集してサイトにアップする。

 解散する時に井上から、演奏会が近くなったら宣伝をしようと提案されそれを受けることにした。


 あっという間に、夜が更けて、解散することになった。神埼は用事がある事でまた、井上は動画の編集でそそくさと帰っていった。


 サイトで、高校と軽音部の名前が入った神埼と百瀬の動画がアップされた。


 ぼちぼちの反響であったが、どちらかというと、同じ学校の生徒から注目されていくことになる。


百瀬的に井上に何も奢っていない事で心をモヤモヤさせながら帰宅していった。


参考曲

「夢の小樽」歌 高倉敏 コロムビアからのリリース

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