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7

ドレトルは頭を抱えながら、リッカの方を見ていた。

リッカはそんな状況を気にせず、いそいそと服を着ていく。


(こいつ、坊主じゃなくて嬢ちゃんだったのか。

 坊主ならともかく、嬢ちゃんじゃマズイんじゃねーのか?)


男の子であっても、裸で寝てた状況は色々と問題があるのだが

混乱しているドレトルは其処まで思い至らなかった。


「どうしたの?おぢさん」

思い悩んでいるドレトルを心配したのか

薄いシャツと靴だけ履いたリッカが、上目遣いで覗いてきた。


「あ、いや。なんでもねえよ」

「そぉ?おぢさんも早く服着ないと風邪ひいちゃうよ。」

「あ・・ああ。そうだな」


そう返答し、ぎこちない手つきで、ドレトルは服を着始める。

それをみて、満足そうに頷き、リッカもキュロットを履き始めた。


「うし、朝飯食いにいくか。」

「うん?奢ってくれるの?」


着替え終り、リッカに食事を促すと、

先に着替え終わったリッカは、嬉しそうに質問してくる。


「いいぞ。一人で食うのも味気ないからな。」

「確かに!それじゃ、行こうおぢさん、」

リッカは、おなかが空いていたため、早く食堂に行こうとドレトルの手を引っ張った。

ドレトルは苦笑しながら、引っ張られてついていく。

「わかったわかった。でも、いい加減おぢさんは辞めて名前で呼んでくれないか?」

「う?でもぼく、おぢさんの名前知らないよ?」

「む?そうだったか?・・・・そういえば、俺も坊主 じゃなかった、嬢ちゃんの名前知らないな。

 俺はドレトルだ。」

「うん。ぼくはリッカだよ。よろしく。ドレトルのおじちゃん」

「ドレトルさん・・な」


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