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疾風迅雷〜後悔の道標〜  作者: ゴン太郎
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プロローグ

「あ、これは終わった。」

 そう思った。目の前が閃光に包まれた。アニメでよくある走馬灯は見えなかった。

その瞬間理解した。自分はアニメでいうところの主人公でもその仲間でも、ましてや敵陣営でもない。


“ただの脇役である、村人Aなのだ“


 その少年は迅といった。

 高校三年で陸上部に入っていた。きっかけは小学生の頃にかけっこで一位になったことだった。悪い言い方をすると、「調()()()()()()」のだ。その頃から、世界で一番速くなることを目指した。

 しかし、現実は甘くなかった。

 中学の大会で、いつも勝って見下していた相手に負けた。それが、始まりだった。

その時に見事に雷尾のプライドはポッキリと折れ、練習にもやる気がでなくなった。そこからは悲惨な物だった。試合に出るたびに負け、負け、負け。折れたプライドの破片すらも粉々に砕いてしまった。

気晴らしにと思って木の下で自然の中に包まれて電子ピアノを弾こうとした。天気予報も見ずに。

 その日はあいにくの雷雨。しかし、木の下でヘッドホンをつけてピアノを弾き始めてしまっていた。そのヘッドホンは周りもの音が遮断されるお高いやつだったので、雷の音にも気が付かなかった。しかも木の葉っぱが雨粒を弾いた。曲が終盤に向かうにつれ、何故か雷も激しくなっていく。曲が終わると同時に、雷が木へ落ちる。


こうしてこの少年は、

死亡した。

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