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番外編 伊藤優の話3

 今思えば本当は付き合ってなかったのかもしれない。でものんちゃんは確実に恋する乙女で可愛らしかった。立ってるだけで守られてるような安心感をくれる人。俺はそんな存在ではなかったな。


 あれから俺はアメリカで治療を受けながら、ハイスクールに通った。バーでピアノを弾きはじめた母を何度か見に行って俺は母のクラシックではなく、別の人の弾くジャズを聞いてそっちに影響されまくりだ。まだ動かない指もあるし、治ったと思っても別の指が動かなくなったりといったりきたりしている。それでもピアノを楽しめる事を知った。


 日本にいた時よりは家族も自分もましで、いずれ父が帰国したとしても俺はこっちに留まろうと思って努力している。


 のんちゃんは転校して音大付属に入り直して今春めでたく音大に入学した。それもあって今このSNSの彼はあの時の彼なのか、新しく見つけた人なのか分からない。願わくばあの時彼女が言っていたような彼女を守ってくれる人でいて欲しい。


 俺は彼女の幸せを祈っている。 fin


大丈夫です。SNSの恋人つなぎの相手は平原くんです。短いですが、これで番外編 伊藤優の話は終わりになります。ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。 恋愛ものを読むと、どちらかがどちらかを好きだとわかる→付き合うの流れだったり、両片想いだって知って付き合う展開になりがちだけど、このお話は割と現実的で、現実はそう甘くなくて相…
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