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番外編 戸村を怒らすな2

 次の日、休み時間に教室に相井が現れた。


「戸村いる?」


廊下側の席の俺に声をかけてきた。


「黒板に数学の解答してるよ。」


と俺は指差した。


「おっサンキュー」


そういって相井は戸村の元に行くとポケットから出した紙片を渡し、二言三言会話を交わして去って行った。あとに残った戸村の笑みは不気味であった。


 それから数日たって戸村が理科室4で寒天ゼリーを作っていた。


「戸村、シャーレに寒天ゼリーって寒天培地作ってるみたいで、洒落にならないぞ。」


言外に俺は毒味しないという意志を込めると、ぷっと楽しそうに吹き出した戸村が、


「タケちゃん、親父ギャグ〜。シャーレと洒落。かけたの?クックック。いや、待って、タケちゃん。この食紅を入れた真ん中の真っ赤なハートは寒天だけど、周りのジンジャーエールゼリーはゼラチン製なの。寒天とゼラチンの固まる温度の違いを利用してハートを浮かべてるのよ。」


と解説を始めた。そんなことより


「こんなに沢山作ってどうすんの?」


シャーレ10個ほど作ってある。


「今回お世話になった生徒会と、先生方に配るんだ。大丈夫。部費で買ったディスポシャーレだから。滅菌済み。」


ニヤリと戸村が笑った。


「今回?そう言えば、理科室での料理、許されたのか?」


「当然。まあ、ゼリーが固まるまで1時間。タケちゃんに、解説してあげるよ。数学班部室へ、GO!」










 

ディスポシャーレとは使い捨てのシャーレです。

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