さよならの戦士達
地球防衛連合日本支部専門学校に4月から入学する新入生 皇 大吾は入学式当日…寝坊していた。
『しまった!入学初日にやらかした!昨晩NICEパイロットをやり過ぎた!(戦闘機のゲーム)』
寮から学校までは徒歩30分程の距離なのだが、大吾が起きたのは入学式が始まる30分前の8時であった。
『クソ、後5分しかねぇ…流石に間に合わないか?諦めるのはまだ早い!俺の辞書に諦めなんて言葉は存在しねぇ!』
大吾は通学路を減速無しで突き進む。十字路に差し掛かったその時、右の角から一瞬影が見えたと思った途端衝撃が走る。
「痛!ごめん、急いでて周り見てなかった。大丈夫かい?」と爽やかなイケメンが手を差し伸べて来る。大吾はやや尻餅をつきながらも対応する。
「悪い、俺も急いでて対応出来なかった…」大吾はイケメンの手を取りながら立ち上がりイケメンを見ると大吾と同じ制服を着ていた。
「もしかしなくても、同じ学校のお仲間か?」
「うん、今年入学する大島 裕二だよ。よろしくね。」爽やかな笑顔を浮かべる裕二。
「俺も一年の皇 大吾だ。宜しく」と熱い握手を交わす。
この出会いがこれから始まる物語の幕開けとなるのであった。