本編おまけ「月に代わっておしおきよ!をショートでやるケイカとユウマ」
・ケイカが月に代わってお仕置きよ! をやる場合確定でユウマが巻き込まれるの巻。
「ショートで動画をあげます。ユウマは隣でポーズだけやってください。大丈夫です。映らないようにするので。私の心の安寧のために隣で一緒にやってくれるだけでいいんです」
「しつこいなあ……まあ、でもその条件ならいいけど」
必死の説得だった。まさか私も本当にやることになるとは思ってなくて、けれども一人でやるほど羞恥心は捨てきれず……結果、遊びに来たユウマにお願いをして撮影に挑んだのだ。撮影は妹達がやってくれたのだが、それが一番ユウマに堪えただろうことは想像に難くない。
なお、後日しっかり二人とも映ってるのをアップして鬼電されました。
「申し訳ございませんでした」
「やる気はしたけどさぁ……」
綺麗に土下座を決めた私に呆れた顔を向けているだろうユウマは、それでも大きなため息を吐いて「それでも協力したのは僕だしね」と言葉を落とす。
予測していても、それでもやってくれるんだ……とは思ったが、墓穴を掘りかねないので黙っていると、ユウマは「顔あげなよ」と言ってくる。
怒った顔をしていないかちょっと怖かったが、意を決して顔を上げると、別にそんなことはなく、いつもの目が半分くらい死んでいるユウマの顔がそこにある。
「で、主犯は?」
「次女の飛鳥です!」
お姉ちゃんだけど妹を売ることもある。
人間というのはこのうえなく卑怯な生き物なので、私も実際聖人君子などではない。妹のために命かけるのは創作の中だけで十分だ。