5段目 百人一語 梅原猛 著
梅原猛。知の巨人と評される人。とにかくも、日本文化を語らせたら必ず出てくる名前です。戦後の日本での代表的な哲学者。数多くの作品を出してます。聖徳太子を巡る歴史の闇を書いた「隠された十字架」は、有名。漫画家の山岸凉子作「日の出処の天子」は、「隠された〜」を読んで生まれた作品らしいので、何となく内容は分かるかな? 「日の出処の天子」も超名作。ここに書かなくてもいいぐらいの名作。もし読んでない方いたら、今すぐこの画面を閉じて読んでほしい。是非に!
えーと、話が変わってしまった。
とにかく「隠された〜」以外にも、スーパー歌舞伎の演目「ヤマトタケル」も書かれてる。とにかく、有名な作品が多いのですが、私が長く読み続けてるのはこれ、「百人一語」。
日本歴史上の偉人百人の人生からの名言を3ページで紹介解説していく作品です。それはもう、大国主命から三島由紀夫の神話から昭和まで。膨大な知識がなきゃ、まず人物からして出てこない。でもって、名言の裏にある時代の様子とかまで解説。どんだけ色々知ってるんだろうと思う。今はネットで簡単に調べるけど、昭和は百科事典の時代だからね! 自分である程度の知識がないと、関連から検索出来ない。
各偉人ごとにこんな感じだから、3ページでまとめた伝記を読んでるみたい。勉強になります。
実はこの本、まだ読み終わってない。一通りは読んだけど、難しすぎて頭に入ってこなかった。出かける時とか、電車で移動する時とかよく持っています。その時の気分で誰を読むか決める。何度も読んで、知識を深めたい。こういうのを教養って言うんだろうなぁ。