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秋の桜子詩集

お家を作ろう

作者: 秋の桜子

3年間、さりとて3年間、ながーい3年間、娘よ、貴方は強かった。

 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿

 家族の分を揃えましょう


 今に振り返える貴方の高校生活、まさかまさかの天候波乱、猛吹雪に見舞われました。


 クラスの室温極寒で、冷たい氷の視線の毎日で、それでも負けず嫌いの貴方は頑張った。


 それらを凪ぎはらい、切り裂きながら見事卒業勝ち得た貴方は、たくましい。


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう、


 かつての高校、黙ってそれらと戦う貴方、小さい時から真っ直ぐで、貴方は、自ら生きるハードル上げてます


 もう少し、長い物には巻かれてみればと一応言葉を教えたけれど


 貴方は、卑怯に巻かれる位なら、一刀両断してやると、悔し涙を浮かべつつ家族に宣言してました。


 こころざし高いのはいいけれど、家族はハラハラ、どこかで折れたらどうしよう、毎日薄氷歩くよう、


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう、


 なので、家では貴女が話して来るとき意外、ガッコの話は聞かない決まりの3年間


 お家はゆっくり休む場所、せめて家ではのんびりと、外で戦う貴方の為に、知ってるけれど知らないふりした3年間。


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう


 そしてついに来た!さすがに疲れた貴方はガッコ、お休みなりました。その時来たら、どうするか?家族の答えは決まっていた。


 お前の居場所は家だから、ガッコなんて、たった3年間、卒業資格、あれば越したことには無いけれど、無くても世の中何とかなるさ、


 辞めても勉強できるから、お前の将来、高校卒業?もっと先を見たらええ、

 

 学校辞めてもお前は娘。何にもどこも変わらない。それをとやかく言う奴は、家族揃って討ち入りに、行ってやるから心配ない、


 学校辞めて、毎日笑って暮らそうや、世の中悲しい事よりも、おもろい事のが多いからな


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう、


 破天荒なお父さん、のんびりしているお母さん、楽天家の兄と姉、みんな可愛い少女を守ってる。


 貴方はその事、泣き泣き聞いて、そして再び立ち上がる、帰る場所があるならば


 そしていざというとき、逃道作ってくれたなら


 どんな時にも守ってくれる、みんなが側にいるならば、あんな奴等に負けへんと!


 戦士戻り、帰って行った、色々乗り越え、前より強くたくましくなった少女が一人。狭いガッコの世界に戦い挑む。


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族分を揃えましょう、


 その後荒波乗り越えて、卒業してから思いもよらずに謝罪を受けた。


 偶然会った、かつての敵が、もじもじしながら


 あの頃の、自分が恥ずかしい、色々ごめん、昔の自分に後悔しかない。


 と頭を下げて来たそうな。人は過去の行動、悪行消すこと出来ない


 かつての学校のクラスメート、やった側も思い出すのも嫌らしい。


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう


 その事を、貴方は家に帰って、報告してきた。そして、強い彼女はいい放つ


「バカやん、私は高校生活、よくやったと胸を張って言えるけど、過去の自分に後悔?どうせなら、自分で自分を誉めるぐらいの行いせいや!」


 お家を作ろう、お茶碗、お箸、お湯のみ、お皿、家族の分を揃えましょう。


  みんなで笑って暮らして行こう、お家はどんな時にでも、皆の帰りを、灯りを灯して待っている。


 貴方の居場所は、ここにある。














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