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放課後

 ……ユウ秘密がバレた翌日

 今日は天気も快晴だし、なにか良いことがありそうだなと考えながら校舎へ向かっていた。


「おーい、ウィン。一緒に教室までいこうぜ!」


 誰かと思い後ろを振り返るとユウがこっちに走ってきた。まあ、断る理由もないし別に良いか。

 にしても、昨日今日であっという間に元気を取り戻したな。


「なあ、今日は授業も午前だけだし昼飯も兼ねて放課後に街で遊ばないか?」


「んー……そうだな、どんな店があるかも少し見てみたいな」


「そうか! それじゃあ、放課後に六番街道にある勇者像の前に集合な」


 勇者像なんてものがあるのか。まあ、嫌という訳じやないが自分の像が堂々と置かれてるとかなんかむず痒いな……

 というか像に使うぐらいならもっと他のことに税金使えばいいんじゃないかと思うのは俺だけなのだろうか。


「飯はどこで食うんだ……?」


「着いたら適当にぶらついて探せばいいだろ? 幸い時間はたっぷりあるからな!」


「まあ、それもそうか。ただ、俺たちの腹が空腹に耐えればだけどな……」


 登校中だというのに放課後の話しをしていると教室に到着した。教室には半数くらいしかまだ来てはいない、なんせ時間まで40分程あるからな。

 教室の扉を開き中に入ると、入ったとほぼ同時にアリスが駆け寄ってきた。


「あ、ウィンくんとユウくん! 放課後、一緒に街に行かない?」


「お、丁度俺達も放課後に街に行こうと思ってたんだよなウィン」


 まあ、一人や二人増えたとこで問題ないし別にいいんじゃないか。アリスは俺の数少ない友達だしな……


「よかったぁ!じゃあ、折角だしセレナも呼んで4人で周らない?」


「俺は別にいいけどユウはどうだ……?」


「ん、ああ。別に大丈夫だぜ(女子の買い物に付き合わされる大変さをしらないんだな)」


「分かった! じゃあ、放課後までにセレナも誘っとくね!」


その後も、制服で行くかや昼食はどうするか等の話しをしてると先生がきた。


「今日の朝のホームルームは色々と決める事があるから1時限の授業も潰して決める事になる。皆、感謝しろよ!」


先生がこんな調子でいいのかと皆が思っていると先生が話し始めた。


「えぇー、まずは今月の終わりにある騎士団への二泊三日の宿泊訓練があるのは皆知ってるよな?」


全員頷く。


「1班3人の班を作ってほしい。それにあたってだが、武器を受ける奴は武器の奴と、体術を受ける奴は体術の奴と、魔法を受ける奴は魔法の奴と組んでほしい。今から10分位時間をやるから好きな奴と組め。はい、じゃあ始め!」


そう言われ皆自由に組み始めていると、


「なあ、ウィン。お前もたしか武器だったよな、一緒に組もうぜ」

「ああ…いいぞ…」

「よし、あと1人だな」


最後の1人をどうするか考えているとアリスから声を掛けられた。


「ねえ、ウィンくん達も武器だったよね!一緒に組もう!」

「俺達は別にいいけど、お前は他の女子と組まなくていいのか?」


ユウがそんなことを聞いた。まあ、確かに女子は女子と組んだ方が良いのではないか?


「私の他に武器を選ぶ女子がいないから大丈夫!」

「まあ、それならいいが。ウィンはいいか?」

「ああ…別にいいぞ…」


そして、俺達は宿泊訓練で一緒に班を組むことになった。


「よし、じゃあ班長を決めたら前に来て紙に班員の名前を書いてくれ」


先生から次の指示があった。


「んー、俺はパスかな。そういうの得意じゃないし」

「私もパスかな。ウィンくんはどう?」

「俺はどっちでもいい…」


実際、班長になったって別に変わらないしな。


「よし、じゃあウィン頼むな」

「よろしくね」

「ああ…分かった…」


全班決まると後は特に大事ということはなかった。そんなこんなで授業も終わり放課後になった。

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