学園
主人公の一人称は『俺』です。俺っ娘っていいよね…
やぁ、今日から学園に通い始める言霊ちゃんだよ♪
突然だが、しっかり聞いてくれ。今現在絶賛大ピンチ中です。えーと、パッと見て、女の子達約三十人ぐらいに追いかけられています…
どうしてこうなったけ…
―――回想中―――
学園に入った瞬間、めっちゃくちゃ視線を感じたんだ…
受付までは、何もなかったんだけど、受付の奴に話しかけたら後ろからいきなり、
『『『『キャアァァァァ!!カッコいいぃぃぃ!!』』』』
という感じの悲鳴が上がって、後ろを振り返ると…後ろに女の子達が血走った目でこちらに向かって来ていたんだ…想像して欲しい。後ろから血走った目で追ってくる女の子三十人ぐらいの集団を…
という感じで今に至る。
―――回想終了―――
「どうしよう…」
実は、後ろの集団を退けるぐらいの能力もある。この世界では、産まれた時に『固有スキル』が決まっている。これは、魔法ではなく超能力と言っていい類いのものだ。
しかし、俺のスキルは、下手したらあの集団を全員殺してしまうかもしれない。
「どうしようかな…あっ!!」
ちょうどいいところにいた。あの女に少し嫌だけど…てか、すんごい嫌だけど…
頼むしかないか…
「おーい、手繰。」
「ん!事実!?どうしたの?女の子達を連れて。百合にでも目覚めた?」
「いや違うよ!?なんでお前は、俺をそっちにしたがるんだ!?それより後で『あれ』をやってやるから助けて!!」
「…………マジで?」
「まじまじ。だから助けて。」
「オーケー任せて。」
よかったあいつの能力ならこの恐怖から逃れられるはずだ…
「ごめぇん、待った?事実クゥン(はぁと)」
―――ピシッ―――
周りの女の子達から音が消えた…
「一緒に教室行こ!」
「お、おぅ」
…………あの子達、ずっと固まってるな…大丈夫かな…
―――廊下にて―――
「何してくれてんのぉぉぉぉ!?お前!?」
「え、何って恋人のまね…」
「めっさ勘違いされんじゃん!!どうしてくれんの!?」
「そ、それはそのまま付き合えばいいんじゃない?」
「あほかぁぁぁ!!」ベシッ
「痛い!もう何よ!いきなり叩かないでよ。ほら、教室にいくよ。」
(俺の学園生活は大丈夫だろうか…)
そう思いながら俺のメチャクチャな学園生活が始まったのであった…
ヒロイン?登場!
そして『あれ』って何なんでしょうね?wwwww