みんなで、異世界に出発!
今は、5時20分。
私は、加奈と一緒にスピードを5連続でやっている。
今のところ、2勝3敗だ。
これで勝ったら、3勝3敗。
よし、気合が入ってきた。
そして、5分後。
完敗。
あー、これで、2勝4敗だ。
もう無理。
「私、そろそろ下に降りるね。」
「だ、だめだよ。もう一戦しよう。お願い、お姉ちゃん。」
「いや、私は、負けると知ってる勝負はしない主義だから。」
「な、なら、違うゲームしよう。例えば、豚の尻尾とか。」
「いいよ。」
私は、加奈が言った通り、豚の尻尾をやることにした。
えっと、カードをシャッフルして、円状に並べる。
よし、これで、セットは、完了。
「加奈準備できたよ。」
「分かった。なら、じゃんけんポン。」
負けた。
あー、今日は、運が悪いな。
私と、加奈は、順番にカードをめくっていった。
「豚の尻尾!」
私は、カードの手を置いたが、先に加奈が置いた。
負けた。
あー、やるんじゃなかった。
「なら、私は下行くね。」
「だ、だめだよ。お姉ちゃんは、待ってて。」
加奈は、私を残して、下に行ってしまった。
そうだ、あるトレイの寝顔写真撮っちゃお。
私は、アイテムボックスから、タブレットを出した。
よし、フラッシュは消して、連写。
私は、色々な角度からレイとアルの写真を撮った。
そう言えば、明日は、みんなで異世界に行く日だから準備しなきゃ。
そうだ。
新しいリュックサックを買おう。
これからも必要になるだろうし。
よし、20リットルにしよう。
私は、買い物かごに入れた。
他には、何がいるかな。
あれ、タブレットの最新機種が出てる。
これは、10レクか。
今の所持金は、89.35ルク。
円に直すと、8935万円か。
それで、1レクが1万円だからタブレットが10万円か。
それで、リュックは、2レクだから、2万か。
だから、今の合計は、12万か。
他に何かいるかな。
そう言えば、ベビーカーも欲しいな。
でも、二人とも、角と尻尾が出ててベビーカーに乗せたラクッションがびりびりになりそう。
竜神用とかないのかな。
あ、出てきた。
でも、結構あるんだな。
どれがいいかな。
「母さん、僕は、一番右のがいいです。」
「母様。私は、左から2個目の上の、アイ何とかがいいです。」
また喋った。
「二人ともしゃべれるの。」
「はい。僕たちは、喋れます。」
「なんでかな。」
「それは、何か話せるからです。」
なんか喋れるってどんな状況。
ねー、どんな状況。
赤ちゃんにしては、頭よくない?
いや、完全に頭がいい。
竜神ってこういうものなのか。
あー、一応私も竜神になったけど、意味わからん。
そうだ、ルカ様に聞こう。
ま、あとででいっか。
それは、置いといて。
ベビーカーは、これにしよう。
私は、選んだベビーカーを買い物かごに入れた。
そうだ。購入しよう。
私は、購入ボタンを押した。
すると、宅配員さんが、やってきた。
「サインか、ハンコをください。」
私は、サインをして、荷物を受け取った。
よし、リュックと、新しいタブレット、ベビーカーも買った。
下に行っても背に行くか。
すると、ちょうど加奈が帰ってきた。
そして私が、下に行こうとすると、加奈が腕をつかんだ。
「どこ行くの。」
「いや、下行こうと思って。」
「だめだよ。お姉ちゃんは、ここで座ってて。」
「でも…」
私は、強引にベットの上に座らせられた。
立ちたい。
けど、加奈に肩を抑えられて立てない。
ルカ様に、レイとアルのことを聞きたいのに。
「加奈、茉奈、ご飯だよ。」
「分かった。ほら、お姉ちゃん下行くよ。」
「うん。」
やっと、下行ける。
よし、あとで、ルカ様に聞こう。
私と、加奈は、下に降りてリビングに行った。
すると、リビングには、色々な料理が置いてあった。
『茉奈、おかえりー。』
今日は、私のお帰り会だったようだ。
「ありがとう。」
私は、お礼を言って、席に着いた。
今日のご飯は、私が好きなから揚げと、ギョーザと、かつ丼って、どんな組み合わせ。
そうだ、ルカ様に聞かなくちゃ。
「ルカ様、竜神の子って、成長が早いんですか。」
「そうだな。竜神の成長は、結構早いな。」
そうなんだ。
「それより、今日は、飲むぞー。」
『おー。』
私たちは、真夜中まで、飲んだ。
はー。
結構飲んだな。
でも、私は、お酒に強いからあんまり酔ってないな。
でも、お父さんは、飲みすぎてリビングで泥酔してるけど。
それより、上に行かなくちゃ。
私は、自室に帰ってきた。
「母さん、お帰り。」
「母様、私たちちゃんとおとなしく待ってたわよ。」
「そうだね。えらいね。」
私は、さっきルカ様に、竜神が食べるものを聞いた。
食べるものは、野菜や、お肉。
つまり私たちの生活と同じものを食べるってことで、私は、お肉と野菜を持ってきた。
「二人とも、野菜と、お肉あるよ。食べる。」
「うん食べる。」
「私も欲しい。」
私は、レイとアルに少しずつ小さくちぎったお肉と野菜を渡した。
すると、レイとアルは、おいしそうに食べ切った。
「まだあるけど、食べる。」
「うん。」
「食べる。」
私は、また小さくちぎったお肉と野菜を渡した。
すると、また食べ切った。
「もうおなかいっぱいだよ。」
「私もおなかいっぱい。」
レイとアルは、満腹になるまで、お肉と野菜を食べた。
おいしそうに食べたな。
そのあと、私は、レイとアルと3人で、お風呂に入って寝た。
~次の日~
私は、朝早く起きた。
そして、異世界に持って行く物の準備した。
よし、完了。
私は、みんなの朝ご飯を作ってお弁当に入れて、みんなに行く準備をさせた。
「それじゃあ、異世界へ、レッツゴー!」
『やったー。』
みんなで、テレポートポータルをくぐった。