友達と、家族で、異世界に行きます
「え、もう一回言って。」
「だ、だから、私の双子の娘と息子のレイとアルです。」
あー、恥ずかしい。
うわー、みんないろんな顔してる。
どうしよう。
「茉奈!」
「茉奈!生きてたのか。」
急に声をあげたのは、私の幼馴染の陸と、私の親戚の千隼兄さんだった。
ま、親戚って言っても、おばあちゃんの妹の子供の兄の父方のいとこの母方の兄の子供。
ものすごく遠い親戚だ。
それにしても、どうしてきたんだろう。
陸は、最近転勤で山梨に行くって電話で聞いたけど嘘だったのか。
もし嘘だったら、私は、怒り狂うんだけどな。
それに、千隼兄さんは、おじさんの都合で群馬に引っ越したはずじゃなかったけ。
それに、あの2人会うたびにケンカしてたのに、仲良くなったのか。
私が死んだ後に仲良くなったのか。
あー、知らんことばっかり出てくる。
もーいいや。
「それで、なんで、二人は来たの。」
「茉奈が帰ってきたって聞いたから。」
「俺もだ。」
あー、心配してたんだ。
で、何。
何しに来たんだ。
えー、わかんない。
まーね。
それは、一回置いといて、まずは…
「あの、さっき言った薬の件。」
「さっき?お姉ちゃんが電話をかけてきたのは、一昨日だよ。」
え、一昨日。
私は、ここに来る前、ちょうど1時間前くらいに電話かけたのに。
この世界と、異世界じゃ、時間の動きが違うのかな。
「な、なら、私が死んだのは、私は2日前なんだけど。」
「茉奈が電話をかけてきてたのは、2週間前だぞ。」
そうなの。
やっぱり、時間のの進みが違うんだ。
あ、そうだ。
薬の話。
「あの、薬を飲むと、不老不死になるんだけど。本当に飲むの。」
「当たり前だろ。シスコンである俺が妹が違う種族になると聞いてどう反応するうかは、わかってたんだろ。」
みんなもうなずいた。
まー、そうなんだけど。
あー、話がややこしくなってきた。
「陸と、千隼兄さんも、飲む?」
「あぁ。」
「おう。」
私は、家族みんなに薬を渡した。
よし、あとは、水を取ってこなくちゃ。
私は、台所に言って水を汲んだ。
よし、飲むか。
私は、覚悟を決めて薬を飲んだ。
そして、みんなも薬を飲んだ。
そしたら、みんな尻尾が生えた。
わー、これで、竜神になったんだ。
私は、階段を走って登ってレイとアルに見せに行った。
「レイ、アル。似合ってる?どうかな。」
ま、聞いてもわからないよね。
「母さん、似あってる。」
「母様、似あってるよ。」
ちょっと、へ。
喋った。
やったー。
でも、母さんに会ってる。
っと、母様に会ってるよ。
って、最初に喋った言葉が長文な子供魔なんて聞いたことないよ。