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久しぶりに家に帰ります

私が、テレポートポータルをくぐった先は、自分の部屋だった。

やっと帰れた。

あ、靴を脱がなきゃ。

そういえば、ベビーカーももらえるかな。

ま、それは、置いといて。

レイと、アルは、一回私の布団に寝かせといて、下行くか。

私は、階段を下りて、リビングに行き、少しドアを開けて、中の様子を見た。

あ、普通に、お茶飲んでなごんでる。

娘が死んだのにな。

よし、びっくりさせるか。

私は、びっくりさせるためにドアを開けようとしたら、後ろから、誰かに飛びつかれた。

え、誰。

「お姉ちゃん。どうしてここにいるの。あと、お帰り。」

あー、加奈にばれちゃった。

しょうがない。

ちゃんと入るか。

私は、ちゃんと入ろうとドアノブに手を伸ばすと…

「茉奈が、帰ってきたのか。」

ドアが勢いよく開いて、私は、額をぶつけてしまった。

ちょー、痛い。

「兄ちゃん適当にドア開けないで。額ぶつけたじゃん。ちょー、痛いんですけど。」

「あ、ごめん。怪我させる気は、なかったんだ。」

でも、この調子じゃ、お父さんもお母さんも勢いよくドアを開けるな。

ちょっと、二三歩下がっとこ。

ついでに、兄ちゃんを、扉の前において。

これで、ドアが勢いよく開いて、兄ちゃんが扉とぶつかる。

「茉奈帰ってきたの。」

また、ドアが勢いよく開いた。

「痛っ。」

よし、兄ちゃんの額に勢いよくドアが当たった。

ふ、計画どうり。

よし、仕返しもできた。

「あ、ごめんなさいね。それよりも、茉奈おかえり。」

「あ、うん。ただいま。」

よかった。

受け入れられた。

「ウギャー、ウギャー。」

あ、レイが起きちゃった。

「あら、何の声。」

どう言おう。

自分の娘って言う。

血を飲んでもらって血縁関係にはなったと思うけど、そんなこと言っていいの。

仮にも、お母さんたちには、初孫だよ。

なんて言おう。

「私、見てくる。」

え、加奈行くの。

「か、加奈は、休んでて。私が見てくるから。」

早く、あやさないと、みんなに見られる。

私は、階段を上がった。

「で、何でついてくるの。」

「ちょっと、気になって。」

「俺もだ。」

はー、私たち家族は、年をとっても、好奇心が旺盛なのだ。

どうしよう。

これじゃあ、レイと、アルがばれる。

いっそのこと、ばらすか。

もう、そうしよう。

ピーンポーン。

あ、インターホンが鳴った。

「あら、何かしら。ちょっと、出てくるわ。」

「あ、お母さん。ついでに、靴置いてきてくれる。」

「分かったわ。」

お母さんは、私から靴を受け取ると、玄関に向かった。

よかった。

でも、あとのみんなは、どうしよう。

一回待ってもらって、逃げる。

いや、絶対兄ちゃんたちは、探す。

どうしよう。

でも、一回待っててで、レイと、アルを隠してもかわいそうだし。

どうしよう。

もう、見つかっていいや。

私は、そう思って、階段を走った。

「どうして、走るの。」

「茉奈どこ行くんだ。」

私は、自分の部屋に駆け込んだ。

あー、レイが泣いてる。

レイは、抱っこが好きだから抱っこをしよう。

私は、レイを抱き上げた。

よし、泣き止んだ。

「茉奈、あの声は、何だったんだ…は、なんだその子供は。」

「わ、私の娘と、息子です。」

『は。』

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