表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

虐められっ子勇者となり異世界から帰還する

作者: 箱崎裕治

夏休み前の終業式を終え僕は誰にも会わないよう、隠れるように急いで帰る。

自分の部屋で着替えて外を眺める。

「これで夏休みが終わるまでは大丈夫」

そう呟くと突然虐められている時の記憶がフラッシュバックする。

中2のクラス替えで自己紹介の時に上手く話せなかった僕は虐めを受け始めた。

休み時間になれば存在を無視され、荷物はよく無くなり、昼休みは使いパシりをさせられ放課後は殴る蹴るの暴行を受け、遊びに行くからとお金を取られる、そんな毎日だった。

中1の時の友達は学校一の不良に逆らえず見ないふりをせざるをえず、先生はもっと自分から仲良くしろと訳のわからないことをいってみ見てみぬふりをし、陰キャで軽いコミュ障の僕は家族にも言えず耐える事しかできない。

そんな事を首を振って考える事をやめ今は夏休みを楽しもうと思い考えを変えた。

そして何から読もうかと考えていると突然足下に魔法陣が現れた。

慌てて逃げようとしたが魔法陣の輝きが増す方が早く目を開けていることが出来なくなり僕の姿はこの世界から無くなった。

しかし五分後、またしても魔法陣の輝きと共に僕の姿が現れた。

「五年ぶりか、懐かしいな」

俺は軽く体を動かすと、「貧弱すぎて体のバランスが取れないな」

そう呟くと、この五年間の事を思い出す。

突然見知らぬ場所に呼び出され勇者としてこの世界を救って下さいと言われ、断っても許して貰えず結局勇者として5人の仲間との旅を思い出す。

そして世界を救った旅の最中にスラム出身の相棒に言われた事を思い出す。

「やられたら10倍にして返せ、それが俺の生き方だ」

今は馴染んだその考えを思い出し、少し体のバランスを取り戻す事にした。

夏休みは久しぶりの日本の飯に、サブカルチャーを楽しみつつ体のバランスを取り戻し、夏休みを終了した。

俺は準備をして学校に向かった。

教室へ入ると俺を虐める3人組がやってくる。

「貯金箱君、小遣いを寄越しな」

「夏休みは小遣いが足りなくて不便だったぜ」

「今日は三万で勘弁してやるぜ」

それにたいし俺は、

「カスにやる金は無い」

そう言った。

「夏休みに何かあったか知らないが調子にのってんじゃねえ」

3人組が殴りかかって来るので身体強化をかけ、黙って殴らせる。

「い、痛え」

3人は指や手首を押さえ転げ回る。

騒いでいると先生がやって来て言う。

「3人を保健室へつれていけ」

そう言いホームルームをはじめた。

掃除が終り帰ろうとすると、3人組が3年の不良たちもつれやって来て、

「旧校舎に来い」

と取りかごんできた。

旧校舎へいくと、3年の不良が、

「お前調子にのってるそうだな」

そう言って来たので視線に殺気を乗せ言った。

「何か用ですか先輩」

すると、3年は謝りつつ逃げだした。

3人組は騒ぎだし、リーダーは角材を持ち殴りかかって来た。

俺は腕を掴み黙って握り潰した。

「ぎゃーっ」

転げ回るリーダーを無視し残りの2人の腕も握り潰す。

叫びまくる3人を取り押さえつつ今度は両足を踏み潰し動けなくなると魔法をかける。

「パーフェクトリカバリー」

すべてを直すと軽く腹を踏みつけ起こし、踏み潰しては直しを繰り返す。

30分程して反応がなくなるとクリーンを掛け足跡を消すと自宅へ帰った。

翌日から3人組は学校へ来なくなり、3年生も大人しくなり、友人もでき楽しい学校生活を送るのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ