鬼哭（KIKOKU）ー亡国の魔王と小さな鬼は極東の島国で踊るー

　魔王・ナハトは魔導王国という魔族が平和に暮らせる国を建国した。平和は長く続かず、人間に戦争を仕掛けられることになる。
　勇者を退けたナハトは続いて騎士団の主戦力も撃破。しかし民は逃げ出し、臣下の殆どは殺されてもはや国の体をなしていない。
　そう、国は滅びたのだ。
　力を出し切り、命からがらなナハトは自室に戻った。
　机の上には信頼のおける宰相の置手紙があった。
　その一枚の紙がこれからの運命を決定づけるものになる。
　魔族に似て非なる種族、妖怪。その妖怪と人間が暮らす極東の島国－－孤瀛。
　そこを目指して海を渡り、身を隠しながら再起を図ることを決意する。
　運よく流れ着いた孤瀛で出会ったのは翡翠色の角を持ち、手枷をつけた小鬼・大獄童子。
　その時、ナハトの運命は大きく動き出し、孤瀛が抱えている問題に巻き込まれていく。
　
　魔術、剣術、陰陽術、法力、祓魔。人間、魔族、妖怪、神。
　その全てが入り乱れる危険度MAXの世界。
　和風×異世界　妖怪×魔族という異質のコラボファンタジーが遂に開幕。